<ハンディキャップ>
昨今、この言葉は様々な意味で使われているが、
元来は、ゴルフ用語であった。
ゴルフという競技は、不思議なスポーツで、
競技者全員が、平等な点数で競わない。
(プロは別にして)
最も少ない打数を競っている筈なのだが、
その打数に、ハンディと云う物を、設けている。
例えば、アナタのハンディが<10>で、
イシマルが<0>だとすると、
アナタは、イシマルより、10打多くボールを打っても、
戦いはイーブンである。
同点である。
これって、変でしょ。
強いものが勝つとという、自ずから発展したスポーツの世界で、
実際は負けている者が、
勝つかもしれないのである。
しれない・・というより、勝つ可能性を与えているのである。
こんなスポーツ、他にない。
ほんじゃ、他のスポーツで、例えてみようか
野球の試合で、アナタのチームが最初から5点貰ってるのである。
100m競争で、アナタは他の選手より、
10m前から、走り出すのである。
バレーボールコートがアナタ側だけ、やや小さいのである。
相撲の仕切り、敵のイシマルが殆ど、土俵際に足が出そうな所から
ノコッタノコッタ。
競泳で、アナタのコースだけ、バスクリンを入れてある。
(これは例題になってないな)
さあ、どうです?
変でしょ。
そんな変なハンディキャップを与える、不可思議なスポーツ、
ゴルフ。
しかも、このハンディキャップの元々の語源は、ゴルフではない。
イギリスのパブに、語源はあった。
パブ(飲み屋)にゴルフ帰りの仲間が集まった。
ガブガブ酒を飲み、最後に
ワリカンとなる。
しかし、ガブガブ呑む奴もいれば、
チョビチョビしか呑まない奴もいる。
それを、均等ワリカンとは、いかがなもの・・と相成った。
そこで、酒を呑む前に、
自己申告で、
前金を差し出す事になった。
俺は、おまえより、ガブガブ呑むから、これぐらい出そう。
私は、あいつより呑まないから、この程度。
そのお金の入れ場所として、誰かが
帽子を逆さまにして置いた。
その帽子にお金を握った手を突っ込むのである。
<帽子に手を入れる>
(HAND IN CAP)
<ハンド イン キャップ>
<ハンディキャップ>