<セルティック> って、わかります?
サッカーファンであれば、誰でも知っている名前だ。
そう、
中村俊介選手が所属する、
イギリスはグラスゴーにある
プロのサッカーチームだ。
イシマル、そのグラスゴーの街をふらふらと歩いていた。
で、見つけたのだ、セルティック御用達のショップを。
「はぁ~い」
『ハ~イ』
中に入ると、
緑と白の洪水だ。
セルティックのユニフォームカラーが、緑と白なのである。
という事は、中村選手が着ている例の、
緑と白のユニフォームも有る筈だよね。
キョロキョロしていると、あったあった!
例の横縞のユニフォームだ。
迷わず手に取る。
迷わずレジに持っていく。
すばやいミーハーである。
ん?レジ係りが何か言っている。
(何かを付けられる・・・?)
(ナンバーをどうとか出来る・・・?)
そうか!別料金で、
背番号と名前を付けられる、
と言っているのだ。
すばやいミーハーは、即座にお願いをした。
<
NAKAMURA>
『ナァカム~ラ?』
「イエスイエス」
名前の文字を背中に貼る作業が面白い。
ローマ字のシールを、一文字づつ拾い出し、型枠に並べていく。
それをユニフォームの所定の位置に乗せ、
専用のアイロン機械でプレスするのである。
店員が、文字を拾い出し、並べていく。
<NAK・・・・>
やがて、全部を並べ終え、ちょっと離れて、
具合を確かめている。
彼の正面から、観察していた私である。
んん~?
何かがおかしい?
逆さまになっている文字に何か違和感を感じる。
っとその途端、ひょいと、彼がユニフォームを持ち上げ、
こっちに、見せながら・・
『オケーィ?』
解った、違和感の原因が解った。
その文字は、こう並べられていたのだ。
<NAK
UM
ARA>
「ダメダメ!
Uと
Aが逆!」
え~私は、敢えてこいつを、カタカナ表記しない。
恥ずかしくて表記出来ない。
当の中村選手にも気の毒だ。
だから、今コレを見たあなたも、声に出して読まない方がいい。
間違っても漢字を当てはめたりしない方がいい。
当の中村選手に失礼だ。
結局、指摘をして、作り直してもらった。
しかし、今思えば、あの表記の間違ったユニフォームにも、
僅かながら、未練が残っている事を、ここに述べておきたい。
それを着て歩く勇気があるかどうかは別として・・・