「え~イギリス行くのお~!食べるモン無いよぉ~!」
今から20年ほど前、
〈イギリスとドイツは、旅行中に食べ物が無い〉
と云われた。
食べ物旅行は
期待しない方がいいと言われた。
今回、イギリスに向かうにあたり、
食べ物は全く期待していなかった。
むしろ、あれほど不味いと言われたのだから、
いかほどのものか・・とマゾヒスティックな期待すらしていた。
な~んの事はない。
イギリスとて進化をしていたのですよ。
食べ物がマズイと言われる現実に、
以前からビビッていたのですよ。
頑張ったのですよ。
『普通じゃないですか!』
これは、私の言葉である。
普通の味、普通の見せ方、普通の食べ物でないですか・・
むしろ、オイシイじゃないですか・・
充分なレベルじゃないですか・・
これが、2007年、私が食べたイギリスの感想である。
ただ・・
ただ言っとくぜ!
イギリスさんの料理人さんよぉ・・
日本料理は、あんた達の、百倍テマヒマかけてるぜ!
そうだ、ここはひとつ、お馴染みの大工の棟梁にご登場願おう。
「おうおうおう、今食ったのは、サーモンだってなぁ、
シャケかぃ?んで、さっき食ったのは、シラメかぃ?
そうかい、そうかい、バターたっぷりで味付けして
それなりに美味かったじゃねぇかぃ。
ただ、言っとくがなぁ、魚ってのは、いっぱい種類がアンだよ。
おめえンとこの品書きにゃ、シャケとシラメしか無ぇが、
日本にはよぅ、何百種類という・・
たぶんおめえ達には、想像も出来ねぇ程の魚を食べてンだよ。
それも、信じて貰えねぇだろうが、
ありとあらゆる料理方でな。
まぁ、おめえ達も、バター使わねぇで、
拵えるチャレンジしてみな。
おいら達も、醤油抜きを考えとくからよぉ。
ほんじゃ、10年後を楽しみにしとくぜぃ!」