座椅子が好きだ!
座椅子に座ると落ち着く。
座椅子が、無いと、
どこに腰を落ち着けていいのか分からなくなる。
特に、リクライニングする座椅子が好きだ。
リクライニング幅を調整しながら、
リクライニングしているのが好きだ。
「ああ、この角度・・私は天井を見ている・・」
「おお、この角度・・私は、今日の反省をしている」
「おうっと、この角度は、楽しいな~
明日は何をしようかなあ~」
座椅子の傾きが面白い。
夢想の時間がゆるやかに過ぎる。
座椅子の周りに色んなモノを
はべらせる。
まず、テレビのリモコンを
はべらせる。
並べて、DVDのリモコンも
はべらせる。
その下座には、エアコンのリモコンも、
はべらせる。
将棋新聞を手元に置く。
ウインドサーフィンの雑誌を立てかける。
ティッシュの箱に、ゴミ箱を手繰りよせる。
水のペットボトルを足元に鎮座させ、
テーブルの上のパソコンのマウスをイジッている。
他にも、家来はいる。
歯磨きブラシ、つまようじ、カメラ、ウコン粒、
虫眼鏡、ペン、・・・・
「おお、そこの週刊テレビガイド、うい奴じゃ、近うよれ」
「ほい、そこのクッション、苦しゅうない、こっち来」
「そっち隠れている缶ビール、早よ出てきて、仲間入りせぇ」
仮面ライダー 駅長クッション