与論島の水中写真より
高知県、土佐の桂浜(かつらはま)に小さな水族館がある。
桂浜と云えば、坂本竜馬が、
片手を懐に入れて立っている銅像で、有名な浜だ。
その水族館、昔ながらのコジンマリとした風情で
好感が持てる。
そこの水槽に、
ユニークな説明書きが貼ってある。
普通の水族館には、主にカラフルな熱帯魚や
見たこともない深海魚がじっとしている事が多い。
まあ、最近では、マグロや、アジ、イワシが
回遊している水槽も増えてはいるが・・・
ところが、この水族館では、熱帯魚の水槽群を眺めたアト、
上から覗ける水槽に、
ハマチや、カンパチ、ヒラマサと云った魚が
ゆうゆうと泳いでいる。
どちらかと云えば、魚屋さんで、刺し身でお目に掛る魚である。
そこで、問題の
説明書きだ。
写真付のパネルに、魚の名前と、
コレが書かれてある。
<おいしい食べ方>
断っておくが、ココはれっきとした水族館である。
外の池には、ペンギンもいるし、
当然いるアシカも芸をしている。
で、その生簀(いけす)・・失礼、水槽の周りをぐるりと
歩ける仕様になっている。
ヘリに手を付いて眺められる。
肘をついて眺めてもいい。
もし、このヘリの横に、テーブルとイスを置き、
お品書きを置いたら、立派な
活き魚料理の店である。
先ほど、アシカにエサをやっていたアンちゃんが、
豆シボリのハチマキをしたら、もう出来上がりである。
さすが、竜馬を育てた土佐っコの考える事は太い。
私が、学校の生徒を引率するなら、この水族館に連れて行きたい。
きっと、魚を大切にする大人に育つだろう・・・
イシマルの刺身盛り合わせ