この鳥達は何だと思います?
鳩・・カモメ・・いえいえ、実は・・
<トンビ>
私のウインドサーフィンのゲレンデ、神奈川県三浦半島では、
トンビが砂浜で憩っているのである。
トンビって、高い木に止まっている印象があるよね。
ところが、どっこい、かれらは、ある時一斉に
砂浜に降り立つのだ。
上の写真の右側にはこの数倍の群れがいる。
そこに、現われた
一人の男(写真の左端)。
左から、海岸を散策してきて、ふと立ち止まった。
目の前に、トンビの大群が座っているのだ。
これが、鳩やカモメならば、このまま歩き進めば、
奴らはバタバタと飛んでいってしまう。
ところが、目の前に居座っているのはトンビだ。
図体の馬鹿でかいトンビだ。
読めるけど書けない<猛禽類>だ。
固まってしまった。考えてみれば、
トンビを見下ろすなんて初めての経験に違いない。
それが、全員自分の方を見つめている。
このまま、歩いて行って大丈夫だろうか?
首だけを回して彼はキョロキョロしている。
二三歩近づいた。
トンビはびくりともしない。
っと彼は、かがみ込み、
石ころを拾った。
(はは~ん、投げつけようってんだな)
ところが、ところが、石を持ったまま動かない。
? ?
そうか!石を投げつけた
後の想像をしているのだな。
投げつけられた事に怯えて、逃げてくれれば良し。
だが、
反撃してきたらどうなる?
固体の大きさでは負けぬが、なんせ数が違う。
それに、武器が違いすぎる。
やがて、彼はその石を思いっきり海に向って投げつけ、
踝を返すと元の方角へ戻っていった。
彼にとっては、トンビ如きに、散歩を邪魔された
屈辱の日となってしまったのである。