夜光貝(やこうがい)磨きが面白くなった。
磨く為に購入した、グラインダーの扱いが、格段に向上した。
ただ、全部を引っぺがすのでは、つまらないので、
こんな作品も作ってみた。
こうして、部分的に剥がしてみると、
イシマル工房の主任として、もっと他の貝を磨いてみたくなった。
魚屋さんに走った。
サザエを買ってきた。
一番デカイのを買った。300グラムあった。高かった。
まず、塩で茹でた。
中から、身を取り出し、上部のコリコリした部分を
ぶつ切りにし、ニンニクオリーブ油で炒めた。
バジルをまぶして、元の殻に戻した。
お皿に乗っけると、すぐに、冷蔵庫から、ビールを取り出した。
シュコッ!
ニンニクの香りが充満し、サザエの旨みに目尻が下がる。
あっしまった!
こんな事をしてる場合じゃない。
肝腎な<磨き>を忘れている。
ギャ~~~~~ン!
イシマル工房は、再び町の鉄工所になった。
そして、工房の主任である私は、
ある発見をしたのである。
貝と云うヤツは、裸の自分の上に、
上着を着ているんだな。
元々の核となる母体があり、
その上に、白い石灰の様なモノが、厚く覆っている。
つまり、上着を着ている。
サザエのツノは、すべて上着なのだ。
だから、採れた場所によって、ツノがあったり無かったり、
大きかったり、小さかったり。
色も様々。
服(上着)は千差万別だが、脱がしてみれば、
中身は一緒なのだ。
?・・とすると、アレも脱がしてみよう!
再び魚屋に走らなきゃ!
今度は、ニンニクに気をつけよう!