<80日間世界一周>
ジュール・ベルヌの小説であり、。
CG画像のない時代に作られたSF映画である。
子供の頃、非常に興奮して観た記憶がある。
まだ、観ていない方の為に、黙っておくが、
最後に科学的なトリックが、隠されている。
ご覧になった方であれば、
「ああ、あれネ」
という当時としては、気の利いたトリックであった。
さて、突然、体重計の話に移る。
世界の話から、体重計にランクダウンだ。
去年、体重計を新しいものに換えた。
体脂肪が測れるヤツだ。
それだけではない。
内臓脂肪も明白になり、骨の占有率だの、代謝量だの、
知らなかったホウが良かった類の量が、数字で晒される。
知ると、うなだれてしまう率が、単位であばかれる。
その中の一つに、<体格年齢>なるものが表示される。
買ったばかりの時、早速、年齢表示を出してみた。
<
43才>
ヨオッシャ~!
10才若く表示してくれた。
サスケ出場に向け、毎日鍛錬してきた甲斐があった・・
と、喜んだ。
体重計を、よしよし、したものだった。
それから、しばらく、年齢表示の機能の事を忘れていた。
昨日の事だ。
そうだ、久しぶりに、年齢表示を出してみよう。
毎日、運動を続け、体重、体脂肪もかなり落ちたことだし・・
どれどれ・・
<
44才>
え~?
増えてるじゃ~ん! 43⇒44
前より確実に、シェープした筈なのに、
増えるってどぎゃんコツね!
コノヤロ、コノヤロ!
体重計を蹴飛ばしてしまった。
その時だ、私の頭の中に、あの映画がまざまざと蘇ったのだ。
<80日間世界一周>
私は、こんなにも簡単な科学的な事実を忘れていたのだ。
体重計を買ったのは、一年前だ。
従って、私も、
一年分、
年をとっていたのだ。
体重計は厳正なる表示をしていたのである。
蹴飛ばされる謂われなど、どこにもないのだった。