先日来、貝磨きの話をしている。
すると、
「アレをやりたい!」と言い出した殊勝な方が現れた。
「磨いてみたい!」
『グラインダーを買いたいんだけど・・』
「資格はいるのですか?」
ちょっと待って!最初に言っておきます。
非常に危険です。
グラインダーという機械を、
見たり触ったりした経験がありますか?
グラインダーとは、
丸いヤスリが高速で回転し、対象物を削る機械である。
一分間に数千回転する。
重量は2~3キロある。
2~3キロの物体を、1時間も2時間も持っていられますか?
その機械を片手に持ち、貝を反対の手に持ち、
近づけるのである。
高速回転のヤスリとあなたの手の間隔は、僅かしかない。
ちょっとでも、ブレると、
指は吹っ飛ぶ!
そう云えば、先日、グラインダーで、
厚い鉄板を切断している現場を見かけたな。
この貝磨きの難しい所は、<繊細な動き>だ。
重い機械に、非常に
緻密な動きが強いられる。
貝の表面をサンディングする訳だが、貝の本体はとても薄い。
ちょっと、手元が狂っただけで、穴が空いてしまう。
以前、テレビ番組で、ショベルカーを操作しての
ビールの栓開けに挑戦していたシーンがあった。
あの感覚に似てなくもない。
余りにも、危険なので、素人が手を出すものではありませんぞ。
さあ、私は脅すだけ脅しましたよ。
それでも、やりたいですか?
「だって、イシマルさんはやってるじゃないですか?」
『私は・・私は・・プ・・・』
「プロだとでも言うんですか?」
『プ・・・プリンが食べたい・・』
「コラ~逃げるな~!」