座頭市(ざといち)、亡き勝新太郎の名映画である。
目の不自由さを感じさせない、剣術使いの名手であった。
座頭市は、
自分の周りの音を聞くだけで、
まるで、目が見えているかの如く、動く事が出来た。
刀を避けるのは勿論、飛んで来る弓矢も避けた。
鉄砲の弾からでさえ、逃れた事もある。
達人と言っていい。
そこでだ・・・
現代に、達人座頭市がいたとしたら・・
例えば、今、私のすぐ
横にいたとしたら・・
座頭市「横にいたとしたら」
イシマル 『えっ何、?』
座頭市「えっ何、?」
イシマル 『パソコンの文字が見えるワケないよね』
座頭市「パソコンの文字が見えるワケないよね」
イシマル 『どういう事?』
そこで、座頭市は秘密を語るのだ。
座頭市「あっしに、キーボードは見えません、へい。しかし、
キーボードの音を聴いていゃすと、その
音色の違いで、
打った文字が解りゃす、へい。」
イシマル 『うそでしょう?』
座頭市「人それぞれ癖がありゃす。シフトキーを叩く時の癖、
バックキーの癖・・・旦那さんは、
ハテナがやたら多いですな」
イシマル 『$%‘&@¥+って、な~んだ?』
座頭市「ほほう、滅多に使わないヤツですな。
確かに解りませんな。
しかし、旦那さんにも解りますまい」
イシマル 『うげっ・・ふんじゃコレは?』
カチャカチャ・・・・
座頭市「ほほお、<いち>と打って、変換キーを押し、
指先でスクロールし、<位置>に確定しやしたね」
イシマル 『うっそ、そんなのまで解るのかよぉ~市さんは』
座頭市「へい、あと、そろそろ中を掃除してやんねえと、
そのパソコン、パンクしやすぜ」