この時期、<ビワ略奪問題>が
私の中で大きな問題になっている。
世のビワ大好き人間に、問いたい!
その辺に成っているビワは、勝手に喰っていいのか?
ビワ・・と云えば、
昔は農家には必ず生えていた、
楽しみ果実であった。
初夏の風物詩とも云える、
黄色の宝物であった。
子供たちは、村の中の、ビワの木がどこにあるのか
完璧に把握していた。
その木の熟成度も、完璧に知っていた。
つまり、早く色付いた実から、子供たちは食べていたのである。
それどころか!
こすっからい、ひとりの子供なんかは、
その木の、どの実が色づくのが早いか、観察までしていた。
低い場所に成っている実、
高い場所に成っている実、
それぞれに、名前こそ付けねども、
食べる順番を、みこしていた。
そうなのだ。
ビワを食べるには、それほどの、争奪戦があったのだ。
さらに申し述べるならば、当時、
<ビワは売っていなかったのだ>
買うものではなく、木に成っているものを、
モイデ食べるものだったのだ。
だからこそ、言いたい!
ビワを、おおっぴらに略奪しても、ヨカトですかぁ?
「それは、おらっちのビワだ!」
とか言って、追いかけたりしないですかぁ?
だって、昨今の民家付近に成っているビワの実を見るにつけ、
誰にも食されることなく、熟して朽ちてやがて、
地面に落下している実のなんと多い事か!
ガキ共への提言;
(売り物でない)ビワは国有財産です。
好き勝手に食べましょう。