真夏に旨いのは、トマトの丸かじりだ。
グワァシュリィッ!
思いっきりカブリツク瞬間の楽しみに、夏を感じる。
しかし、あくまで、
丸ままだ。
ここで、トマトという野菜の不思議な性格に、首を傾げる。
<トマトは切ると、味が変わる> (イシマル説)
味が
激減すると云ってもいい。
例えば、ここに丸ままのトマトがある。
4分割に包丁で割る。
そのひとつを口に運ぶ。
ガブっ!
う~~ん・・さほど旨くない。
丸ままでかじった時ほどの感動がない。
8分割にしたトマトがある。
そのひとつをパクリとやる。
う~~~~ん、旨くない。
トマト好きでなければ、敢えて食べたくもないだろう。
その理由が解らない。
なぜ、トマトは包丁でカットすると、旨くなくなるのか?
丸ままのトマトとカットしたトマトでは、
旨さが、極端に
激減するのだ。
例えば、スイカをカットしたからって、旨さは変わらない。
では、こんな場合を考えてみよう。
りんごを
カットした場合と、
かぶりついた場合・・
梨を
カットした場合と、
かぶりついた場合・・
桃を
カットした場合と、
かぶりついた場合・・
勿論、どの場合も
かぶりついた方が旨い。
しかし、カットした場合との差は、驚くほどではない。
<激減>などという、エキセントリックな表現をせずに済む。
ところが・・・トマトだ・・
数値で表現するのがハバカレル程の、味の激減に出会う。
さあ、みなさん、その理由は何なんでしょうか?
イシマル研究所も、長年考え続けてきた。
・表皮の柔らかさの問題。
・赤色に興奮する問題。
・液汁が吹き出る問題。
~エトセトラ
しかし、答えは未だ出ていない。
いないが、最近、新学説が浮かびあがってきた。
トマトは、
かぶりつくと非常に旨い理由・・それは、
《トマトだけが、果物に属するのか野菜に属するのかの、
中間に属しているから》
丸ままの果物が、カットされた途端、
野菜になってしまう・・
っと思われる・・(イシマル説)