炭は不思議だ。
大概の食べ物を、美味しくしてしまう。
美味しく焼いてくれる。
焼肉をやっても、失敗することがない。
誰がやっても、いい加減に焼いても、まずまずの味になる。
よもや、丁寧に焼いてやれば、素晴らしか味を楽しめる。
高価な肉を買う必要がない。
むしろ、なるべく安い肉を買おう。
その肉に、ただ塩コショウをするだけだ。
料理とは云えない作業をするだけでよい。
あとは、炭がやってくれる。
難しい事を考えないでいよう。
焼き時間も、シビアにならなくてよい。
まだかな?
もういいかな?
のタイム間隔の巾が広い。
さらに、適度な燻煙をしてくれる。
そんじょそこらのソーセージを、炭の火で炙っていると、
えもいわれぬ香りに燻煙された、ソーセージに変身する。
おまえはそ
んじょそこらじゃなかったのか?っと、
ヨダレを呑み込んでしまう。
何もかも、炭の力だ。
炭を熾した事がある?
最近は<着火剤>なるものがあり、簡単に火が点く。
無い場合、そう簡単には火は点かない。
紙 → 木屑 → 小枝 → 薪 → 炭
火そのものを、だんだん大きくしていかないと、
点かない。
一時間近くかかるのが、常だ。
「え~そんなに待てな~い」
と、せっかちなあなたに、
今日はとっておきの、いい方法をお教えいたしましょう。
桃の缶詰を買いましょう。
両側のフタを、缶キリで開けましょう。
円筒の筒が出来ましたね。
その筒を、やや火の点いた炭の上に立てるのです。
おお~!これは驚きだ!
炭がどんどん紅くなってくるではないか!
空気の対流を生み出す、<煙突効果>だ。
この方法は、秋田県で教わった。
なぜか、秋田県だけで、はやっている様子だ。
どうぞ、一度お試しあれ・・
えっ、桃缶の中身はどうするかって?
それは、あなたが食べて下さい。
えっ、桃缶じゃなきゃいけないかって?
それは、ミカン缶でも、洋ナシ缶でも構わないです。
えっ、サバの味噌煮缶が好きだって?
ああた、その缶は、低く過ぎるやろぉ~