<石持浅海(いしもちあさみ)>という小説家(男性)がいる。
ジャンルを無理やり分けると、推理小説に分類されるかな。
その作品に登場する人物が面白い。
特に、推理小説で<探偵>の役割を担う人物が素晴らしい。
どう素晴らしいかというと、非常に頭が切れるのである。
曖昧な部分を、すべて事細かく説明してくれるのである。
よくぞそこまで・・との心理戦を展開してくれる。
石持作品に、うまく騙され続けている私だが、
今回、読んだのは、この作品だ。
<扉は閉ざされたまま>
この中の登場人物に、<石丸>なる若者が出てくる。
この男の、人物設定が気になった。
結論から云うと、
私に良く似ているのである。
私が、登場人物の年齢であった頃に、良く似ているのである。
性格や、行動が・・・
はい、その前に・・・
作家という職業。
一端有名になると、様々な
言いがかりを付けられるらしい。
その最たるモノが、登場人物に対しての言いがかりだ。
『この主人公は、私でしょ!』
っと、因縁をつけてくるファンが後を絶たないという。
「私の、私生活を覗いていたのね!」
などと云う言いがかりもあるらしい。
それほど、作家というのは、
人を描く事に、プロの目を持っていると云えるのではないか。
言いがかり程度で済んでいればいいが、
作家の家にまで乗り込んで来る様になると、もう頂けない。
そして、悪い事に、言いがかりを付けた本人は、
その登場人物を、
絶対自分だと信じて疑わないのである。
「私以外に、こんなそっくりなヤツいないだろ!」
いえいえ、日本人たくさんいるんでね、ああた以外にも・・
と説得しても、ダメらしい。
という事で、ダメらしいよ、石丸さん。
ああたじゃないんじゃないの。
え~そうかなあ?
その
石丸って登場人物の下の名前は、考平(
こうへい)という。
私が、その登場人物の年齢だった頃、
つかこうへいさんの
劇団で芝居をやっていたのだけんど・・
石丸考平くん・・かぁ
本人の空似って、言葉もあるしぃ~
ま、読んでみてみ・・