以前から、スキーのジャンプ競技を見ていて、
懸念していた事があった。
解説者の表現が少ないなあ~
語彙自体が少ないなあ・・と。
考えてみれば、冬季種目の中で、最も短時間で終了する競技だ。
滑り出してから、10秒しない内に、終わってしまう。
「高いです」
「蹴り出しが弱かったですねえ」
「着地はピタリと決めましたね」
文章3つも喋れば終わってしまう。
仕方ないと云えばそれまでだが、もっと語彙はないものかと、
歯噛みしたくなる。
私が食べ物番組で、
『うまい!』
とばかり言っているのを叱られているのに似ている。
そして夏のオリンピックだ。
水泳、<飛び込み>
この解説が又、語彙が少ない。
少なくならざるをえない。
こちとら、スキーのジャンプどころではない。
2~3秒ほどの短時間の勝負だ。
「決まりました」
「ちょっと、オーバー気味ですね」
「ちょっと、マイナス気味でしたね」
「うまくマトメました」
ほとんど無い欠点を、重箱の隅を突いて見つけ、
減点するゲームに見える。
スローモーションで確認して初めて、欠点が指摘出来るほどの
究極の美の世界だ。
語彙を増やせと要求するのが、酷ってものかもしれない。
そして新たな発見があった。
飛び込みの選手たちは、
飛び込むたんびに、
いちいちシャワーを浴びるんだな。
待っている間、
暖かいジャグジーとか浸かっているんだな。
ふ~ん、いいな。
飛び込みはしたくないけど、
飛び込みをした振りして、ジャグジーだけ浸かりたいな。