<氷渡鍾乳洞>
やっちまった!
いっちまった!
とんでもなかった!
岩手県の北部に、日本三大鍾乳洞を云われている
龍泉洞がある。
そのさらに北部に
日本一の長さを誇る
安家洞(あっかどう)がある。
そのさらに、ちょいと奥に、目指す鍾乳洞はあった。
凍渡鍾乳洞(
しがわたりしょうにゅうどう)
観光洞ではなく、
探検洞である。
その違いは明らかだ。
探検洞には、予約がいる。
イントラが案内してくれる。
<イシマル探検隊(隊長他隊員一名)、氷渡へ>
「鍵を
開けます」
イントラの大崎さんが、洞窟の入り口の鍵を開ける。
(ゴクっ、入り口には扉があって、鍵があるんだ!)
「鍵を
掛けます」
(ひえっ、入った後は
鍵を掛けちゃうんだ!)
『あの、私だけが生き延びたら、鍵はどこに?』
「はい、ここに置きます」
『ああ、そこに』
「はい、ライトを点けて下さい」
入洞すると、全くの暗闇だった。
ヘルメットのライトしか頼るものがない。
ライトの電池が切れたらどうするんだろう?
との不安をよそに、暫く進むと、
「どうぞ」
どうぞ・・と言われてそこを見ると、下に穴が開いていた。
もの凄く
小さな穴だ。
あなたの近くに、座布団があります?
その座布団を三角形に折りたたんだ大きさの・・穴です。
その穴に入れと云われている。
その穴の彼方に、広大な夢物語が広がっているのである。
広がっているのは、無理やり想像出来るが、
さて、その
小さな穴に、自分の身体を沈める勇気、ある?
ある?
あろうが無かろうが、イシマル探検隊は進むのみ!
気温10℃(外気温30℃)
ジュールベルヌよろしい地底探検!
す、
すごいです!
小さな穴を降りていく隊長
岩を登る隊長