~昨日の続き~
<氷渡り鍾乳洞>(しがわたり)
岩手県の山奥にある探検鍾乳洞。
本物のイントラの大崎さんに、
イントラされて入洞したイシマル探検隊(イシマル隊長他一名)。
「どうぞ」
イントラの大崎さん、私達を
フリーにしてくれる。
真っ暗な洞窟を《どうぞ自由に彷徨いなさい》と云う。
迷った時だけ、
示唆してくれると言う。
洞窟は、迷路になっている。
支道が次々に現れる。
私は、間違った方ばかり行きたがる。
その度に
示唆される。
這いつくばって進む箇所が現れる。
閉鎖恐怖症の方には、お奨め出来ない。
背中に背負っている小さなリュックを脱がなくてはいけない。
頭に被っているヘルメットを斜めにしなければ、抜けられない。
しかも、抜けた先に広い空間があるとは、保障されていない。
ズボっ
抜けた先は・・・広大な空間だった。
良かった・・
ヘッドランプの光だけでは、全体を捉えきれない。
高さも30~40mあると云う。
野球は出来ないがバスケットなら出来そうだ。
そして再び、小さなトンネル・・
この洞窟は、鍾乳石が手付かずである。
観光洞のように、灯りを常時点けていないため、
コケの発生もない。
勿論、人工的なものは、殆どない。
したがって、持ち込んだモノは、
おしっこに至るまですべて持ち帰らなければならない。
バタバタバタ
ヘッドランプを向けると、コウモリが数羽飛んでいる。
けっこうデカイ。
すでに一時間以上、登ったり、這いつくばったりしている。
ん・・?
何やら、水の音がする。
ゴー!
滝が現れた。
ヒエ~~
この滝も遡上するらしい。
そして、更にその奥に、地底湖が出現したのだ!
ここから先は
ゴムボートで行くという。
灯りを水面に当てる。
水自体は限りなく透明だが、底まで、光が届かない。
「深いんですか?」
『聞きたい?』
「いえ、いいです」
『はい、灯りを消してみましょう』
パチっ、ひえ~~~
真の闇とは、この状態だ。
目が慣れる事がない。
私は、もはやお日様を拝めないのかあ~~~~!
んなワケはなく、探検隊は、3時間半後に、
世の中に舞い戻ったのであった。
地底湖をボートで行く
険しい岩壁を登る
深い穴に降りてゆく