朝食バイキングって
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~ホテルの朝食バイキング~
私の前、トレイに皿を乗せて、一人の男が固まっている
男の視線の先には、ソーセージがある。
両隣には、ハムとベーコンがある。

見たところ、40才前後の会社員風。
昨夜、飲みすぎたのか寝不足なのか、顔色が悪い。
無理やり起床する為に浴びたシャワーのしずくが、
やや薄くなった髪に残っている。
ソーセージとハムの辺りから、視線が外れない。

ホテルの朝食バイキング、私の場合、
食欲がないと、なぜか洋食を選びたくなる。
お腹の調子が良くないのだからして、和食の方が、
胃腸に優しいはずなのだが、
なぜか、洋食を選択してしまう。
洋食だと、パンとコーヒーにサラダ程度で済ませる様な
錯覚を覚えるからである。
ところが、それはまさに錯覚に過ぎないのだ。
いざ、トレイを持って、ズラリと並ぶ料理の前に立つと、
アレもコレも取りたくなってしまう。
同じ料金を払っているのに、食べないではいられない
食べないでこの場を去るのが忍びない。
「そんな不遜な行いをしていいのか!」
「食の女神に見放されるぞ!」
そんな声が聞こえそうでならない。

さて、問題は、目の前に立つ彼だ。
さっき、彼の後ろを軽口叩きながら、通り過ぎたのが、
彼の上司らしい。
つまり彼は、食料をトレイに奪取した後、その上司と
同じテーブルに座るのだ。
当然、奪取した内容が顕わになる。
彼の朝ごはんに対する考え方と体調が顕わになる。
これからの出世を考えると、
かなり重要な要素を含んでいると推察できる。

で、今、ソーセージ、すなわち肉タンパク質のコーナーで
熟考し始めたのだ。
(ソーセージを何本取ろうか?一本では少ないだろうか?
 二本取るべきか?それとも、ハム、ベーコンも入れるべきか?
 でも、今朝の胃腸の具合では、ソーセージ一本でもヘビーだな。
 出来る事なら、サラダのみにしたい。
 しかし、そんな皿を持って、上司の前に座れないよな。
 気力のない人間と、とられるよな。
 俺だって、いつもなら、納豆ご飯お代わりして
 ガツガツ食っているのに、
 夕べ飲み過ぎたのだ。
 上司の手前、もう飲めませんとは言えないもんな。
 はあ~大きく見えて、少ししかない食べ物ないかなあ・・)

彼は、やがて、ソーセージを二本取り、様々の料理を
チョコチョコ取り、上司の待つ席に戻っていった。

私は、その姿を見ながら、お節介ながら、進言したくなった。
 「ありますよ・・大きく見えて、少ししかない食べ物
 あなたは、洋食に手を出したから気付かなかったんですよ。
 ほら、そこの和食のご飯の横に・・
 そのフタ、開けてごらんさい。
 そう、
 《おかゆ》
 それを並々とついで、席に戻り、
 上司に朝のおかゆの効能を得々と語ればいいんだわさ」

ついでに、通販のおかゆセットを暮れに贈りましょう。
ああ、会社勤めは大変だなあ~
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by ishimaru_ken | 2008-09-13 07:31 | その他
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石丸謙二郎
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