ロープウエイ好きである。
旅をしていて、ロープウエイが地図上に現れると、迷わず向かう。
ロープウエイのある場所は、わかり易い。
キョロキョロしていれば、山に張られているロープを
見つけられる。
ロープウエイは年々増えている。
高齢化が進む日本で、
気易く山の頂上に立ちたい欲求を叶えられるからだろうか・・
確かに、5~10分の高所移動で、
遥かな高みに立てるのは魅力だ。
ロープウエイが目の前にあって乗らなかった事はない。
必ず、乗る。
料金を払って階段を登り、乗り場に急ぐ。
時間がくると、係員が、入り口のドアを開けてくれる。
空いていれば、最後尾・・
すなわち、
去ってゆく方向が見える位置に陣取る。
窓があれば、すぐに開ける。
外気に触れたいのだ。
やがて、ジリリリリリ~の合図と共に、
ゆらり・・大きな箱が動き出す。
あの瞬間が好きだ。
(もう待ったなしですよ)と囁かれているような気がする。
時折、ロープウエイが止まってしまう事故が報じられる。
救出劇をテレビのニュースで、見る事がある。
だからだろうか・・この箱に乗ったらすぐに、
床を調べてしまう。
床に穴が開き、そこから、
ロープで救出されるシーンを見たような気がする。
少なくとも、海外の映画では、
床に穴が開いていた。
しかし、今まで乗ったロープウエイの床に継ぎ目は無かった。
う~む、どこから、脱出するのだろう?
ロープワークは、クライミングをやっているので、
得意な分野なんだけんど・・
一度、脱出してみたい・・と考えるのは不謹慎だろうか?