<彼岸花>
又の名を、<まんじゅしゃげ>
ひがんばなと名付けられたこの花は、とても律儀だ。
毎年、必ず、お彼岸に花を咲かす。
冷夏だろうと、酷暑の夏だろうと、天候不順とは関係なく、
お彼岸に真っ紅な姿を見せる。
桜だって、毎年同じ時期に咲く・・と言えるでしょうか?
いえいえ、桜は開花が結構ズレるよね。
しかも、桜前線は、南から北上してゆく。
ところが、彼岸花・・
ほぼ北から南まで、お彼岸を狙ったかのように、顔を見せる。
「お彼岸ですよ~おはぎを食べましょう~」
っと語りかけてくれる。
ん?
おはぎ・・まんじゅう・・
まんじゅしゃげ・・
まさか、まんじゅ=まんじゅう じゃないだろうね?
曼珠沙華と漢字で書く。
梵語であるらしい。
私的には、まんじゅうであって欲しい。
おはぎを食べる意味合いがはっきりして、嬉しいではないか。
彼岸花は球根で増えていく。
その球根が、我々の身体を救ってくれるのだ。
ヒザが痛くて眠れない。
腰が重くて立ち上がれない。
そんな時、昔からの民間療法がある。
・彼岸花の球根を大根おろしで摺り下ろす。
・それをガーゼに塗り、足の裏にシップする。
・そのまま朝まで眠る。
するとあ~ら不思議~あんなに辛かった痛みがどこへやら~
騙されたと思ってやってみんさい。
まずは、
彼岸花の在り処を探す事から始めなきゃ。
あの紅い花が咲いている内は、すぐに分るのだが、
散ってしまうと、あれれ?どこ?
そうならない為にも、観察しておくべきは、
花ではなく、
茎や葉っぱである。
ニラのようなスルーと伸びた葉っぱをしている。
図鑑か、ネットで写真を見ておくといい。
そしてここが大事なところだが、
(にんにくに似た)球根を全部採ってしまわない事。
半分以上残してあげれば、又、増えていく。
土の中で、半分だけモイデあげましょう。
なんせ、あれだけ律儀なんだから、
こちらも敬意をもってモイデあげなきゃ。