スパ好きである。
旅をしていて、スパが地図上に現れると、迷わず向かう。
スパのある場所は、わかり易いとは言いがたい。
どうやって見つけるか?
大きめの街道を走っていると、スパの看板が現れる。
<○○の湯> という表記が典型的だ。
<天然温泉○○○> などというのも多い。
この○○○の部分に、<ゆらり>だの<パルパル>だのが入る。
このスパに、はやりの傾向は、あるにはある。
風呂に重きを置いているか、その後の、
食事休憩に重きを置いているかである。
スパにも、良い風呂と、そうでない風呂がある。
良い風呂とは、自分にとって気に入る・・という意味である。
面白い事に、入浴料金の高い方が、良い風呂だとは限らない。
むしろ、その反対の場合が多い。
私の好みは、露天風呂である。
というより、露天風呂にしか入らない。
室内の風呂に入ると、暑過ぎて
のぼせるのである。
1分も浸かっていられないのだ。
その点、露天であれば、頭が涼しい。
ちょっと浸かって、長い間、外気で、身体を冷やす。
身体を冷やす為にお風呂に浸かっているというのが、真相だ。
ただし、露天が1つだと、飽きてしまう。
望むらくは、3つも、4つもあれば、いう事はない。
露天風呂から露天風呂に渡り歩き、時間が潰せる。
払った料金分、取り返せる。
今、
時間が潰せる・・と言ったが、私にとってスパ(銭湯)は
いかに時間を消化出来るかの戦いの場だといっていい。
入り口で700円払ったとしよう。
入ったのは、午後4時だ。
もし、身体だけ洗って早く出てきて構わないと云うのなら、
4時10分に出てこられる。
むしろ、出て来たい。
しかし、700円は、普通の銭湯代としては高いワケだから、
なんとかその分位は、楽しまなければならんだろう・・
大人として、恥ずかしいだろう・・
ってなワケで、私を楽しませてくれるのは、
数のある露天風呂と相成った。
それでも、どう頑張っても、スパ内で
1時間潰す能力がない。
本も持ち込めないし、食べ物も駄目だ。
周りを眺めると、私より前から入っていて、
私より後から出る人が殆どだ。
いったい、みんなはどうやって時間を潰しているのだろう?
何を考えているのだろう?
私の様に、露天から露天へ、
うなぎのタレ浸けの様に、
移動している人も少ない。
浸かったら浸かりっ放しが、常識らしい。
私にとって、1000円を超えるスパは、単に無駄使いなのです。
あなたはどうです?
1000円分使いきってますぅ?
秋田 泥湯温泉