サイクリング好きである。
旅をしていて、サイクリングロードが地図上に現れると、
迷わず向かう。
サイクリングロードのある場所は、わかり易い。
だって地図にはっきり、
サイクリングロードと書いてあるもん。
どこからどこまでか、分り易く書いてあるもん。
最もポピュラーなサイクリングロードは、
川の土手にある。
大きな都市の河川の土手に、それはある。
長いモノは20~50キロになんなんとする。
自転車専用道路と銘打っているので、
安心してチャリを走らせられる。
私はいつも、車にチャリを積んでいる。
そのチャリを川の土手に、悠然と降ろす。
そして走り出す。
・・と云えば、かっこいいのだが、そんな事は
滅多になく、大概は、観光地でレンタル自転車を借りている。
所謂、ママチャリである。
ママチャリを馬鹿にする事なかれ!
ママチャリの実力は、秀でている。
「ママチャリを舐めたらあかんぜよ!」
っと、亡き夏目雅子も言ったとか・・言わなかったとか・・
少なくとも、私は言っている。
マウンテンバイクに乗るイシマルを追い越してゆく
おばちゃんママチャリを見た私が、証言している。
『舐めたらあかんですよ』
サイクリングロードは
何十万円もする自転車に乗っている人だけが
走っているわけではない。
サンキュッパで購入程度の私が、走っている。
当然、
イチキュッパのおばちゃんも走っている。
いやいや、
キュッパのおばちゃんは、速い。
私が、スポーツとして走っている横を
前のカゴに大根とネギを満載にして、抜いてゆく。
スイスイ抜いてゆく。
時折、カゴから跳ねて飛び出したピーマンの袋を
拾いに戻る姿が美しい。
自転車の世界選手権がオリンピック競技にもあるが、
日本発として、
<ママチャリ選手権>というのを、是非やって頂きたい!
勿論、前カゴ付きだ。
競馬のように、体重に応じてハンデを付ける。
つまり、軽い人には前カゴに大根だの玉ネギだの錘を入れる。
ギアは無いし、サドルも低いままだ。
自転車の原点競技の開催だ!
なんなら、出場資格に、
年に250日以上、スーパーに
買い物に行っているという項目を加えても構わない。
舐めんなよ、ママチャリ!