旅ゆかば⑯ 洞窟好きである
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洞窟(鍾乳洞)好きである。
旅をしていて、洞窟が地図上に現れると、迷わず向かう。
洞窟のある場所は、わかり易い。
本来、非常に解りにくい場所に存在している為か、
車を走らせていると、案内カンバンが、やたらと現れる。
少しでも不安になった頃を見計らって、
「ほらよ!」 っと、<この先3キロ>のカンバンが立っている。

だから、洞窟に辿り着けないような方は、
その洞窟には入らない方が懸命だ。
洞窟内で迷ってしまうに決まっている。

洞窟を見つけて、入らなかった事はない。
一度もない。
鍾乳洞でなくてもかまわない。
10mほど、凹んでいるだけでも、やはり入ってしまう。
穴があったら入りたい恥かしがり屋なのである。
(うそです)

鍾乳洞のすぐ横に、もうひとつ鍾乳洞がある所などは、
理想郷である。
先日の岩手県にあった、滝観洞(ろうかんどう)の横には、
白蓮洞(びゃくれんどう)がある。
二つあるくせに、白蓮洞の方は、殆どの人が入らない。
入り口に番人もいない。
灯りだけ点けといて、勝ってに入ってくれ・・という形式だ。
誰も入って来ないので独占だ。

ところがところが、この洞窟は私的に評価は高い。
鍾乳石こそ、殆ど無かったが、
内部は広く、迷路のように入り乱れ、何階建てかの
立体構造になっている。
まるで、山賊の棲家を思わせる。

そう云えば、以前、殆ど客のいない鍾乳洞に入った事があった。
山奥にある為、土日以外は、訪れる人が少ないらしい。
入洞して、暫くたち、最深部に達した。
そこには、こんなカンバンが・・
《この先、立ち入り禁止
覗いてみると、奥に道は続いている。
最奥部を拡張中なのか、縮小中なのか、定かではないが、
工事中のバーを一本、膝の高さで道に渡してあるだけだ。
超えようと思えば、簡単に超えられる。
私は、超えようと思ってしまうイケナイ人だった。
3mほど、進んでみた。
少しだけ暗くなる。
曲がった道を、もう3m進んでみる。
ふむ、洞窟の本来の姿がここにあるな。
さらに3m、もっと3m、これでどうだ3m・・・
かなり、暗くなった。
3mの○倍は来たなあ~ っと思った次の瞬間。
バシュンッ!
灯りが落ちた。
真っ暗になった!
え?ええ?ええええええ~~~?

そういう事だったのか!
どういう事か・・
この洞窟の照明は、センサーライトだったのだ。
人の動きに反応して、点いている。
誰もいなくなったら、暫くすると、消える仕組みになっている。
観光客が少ないが故の、省エネ作戦だ。
その<暫くすると>の時間を私が作ってしまったのである。

え~~~~!
真っ暗じゃ~ん。
私は、どんな動きをしてココまで来ただろう?
30m位進んだ様な気がする。
クネクネ曲がって、降りてきた気がする。
いや、登った様な気もする。
枝分かれをしたか、しなかったか思い出せない。
足場は悪く、何箇所か大きな深い穴もあった気がする。
あそこに落ちたら、地球の中心まで落ちる様な気がする。

腰を落として、周りの壁を触ろうとする。
ん?手が届かないぞ・・
もっと右かな?
いやいや、この辺りに穴がなかったか?
地球の中心で、叫ぶつもりか!

あれれ、ちょいと動いただけで、方角が解らなくなっちまった。
どっちの方角から来たのだろう?
そもそも、<どっち>という概念がおかしい。
風も感じられない。
一歩踏み出してみる。
登っているのか下っているのか、全く分らない。
新聞の見出しが、頭に浮かんだ。
<100年前の平成の人骨発見!>

っと、その時・・
バシュンッ!
灯りが点いた。
慌てて、薄明かりの方角に走る。
バタバタと、立ち入り禁止の場所から飛び出してきた私を
見たアベックが、ヒエ~と悲鳴を揚げた。

皆さん、立ち入り禁止とは、立ち入り禁止なのです。
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by ishimaru_ken | 2008-10-06 04:14 | その他
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石丸謙二郎
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