<日本の島100>などという本がある。
島好きには堪らない本である。
書店で見つけると、すぐに購入してしまった。
北海道から、沖縄まで、100島が紹介されている。
おっ、おいらはどの位行ったのかな?
ひいふう~数えてみたら、
29島であった。
随分行ったつもりであったが、以外と少なかった。
そのうち、その
島となりを解説してもいいのだが、
29もの話を聞かされる
あなたの身にもなってみろってんで、
ほんの少しだけ、お話しをしよう。
長崎県の西、の海上に、五島列島がある。
五島というくらいだから、五つ島がある。
その一番 西にある島が、
<福江島> (ふくえじま)
とても大きな島だ。326平方キロもある。
伊豆大島が、91平方キロ。
小豆島が、58平方キロだから、その大きさは、抜きんでている。
さて、その福江島では、毎年トライアスロンが開催されている。
トライアスロンは、水泳3、9キロ、自転車160キロ、
最後にフルマラソンである。
それを踏まえてこの島を、レンタカーで巡ってみた。
はっきり言おう。
福江島はアップダウンが激しい。
標高の相当高い所から海岸線まで、いっきに下ったりする。
かと思えば、再び高台へ・・
レンタカーさえ、ブーブーエンジンがうなりを上げているのだから、
この道を自転車で走ったら、きっと辛いだろうな・・
マラソンで走ったら、音を上げるな。
そこで、スタート地点の日本一美しい浜(福江市民が言ってる)
に佇んでいた地元のおじさんに話を聞いた。
「このアップダウンはきついでしょう」
『いんや、それより、問題は海じゃ』
「海?」
『冬に開催される大会なんじゃが、九州といっても、水温が低い』
「冷たいんだ」
『相当の人数が、低体温になって、棄権
させられる』
「
させられるって?」
『危ないから、もう止めろ!と言っても、ゆうこと訊かんのよ』
「トライアスロンに出るくらいの人達だからね」
『じゃから、救助艇の上から、
あんた死ぬよ・・と囁くんじゃ』
「怖いね」
『そうでも言わんと、止めんから、ほんと危ない』
私が出場したら、海に飛び込む前に囁かれそうである。
海に潜ってみた。
スキューバタンクしょって、
沈船があるという場所に潜った。
夥しい数の魚が群れていた。
魚影が濃い・・などという表現では、語れない。
海全体が、魚影である。
この海から、魚を外したら、水面が低くなりそうである。
しかも、海流が速い。
ロープに掴まっているのだが、身体はコイノボリ状態である。
濁流の川を思わせる。
身体の回りに、美味しそうな魚の壁が取り巻いているのである。
幸せなひとときであった。