「地下鉄に乗ろう!」
北京でドラマの撮影中、一日休みを頂いた。
ならば、北京観光だあ~
よお~し、地下鉄だ。それも、朝のラッシュに乗ろう!
足取り軽く、地図にある最寄の地下鉄駅に向かう。
辿り着いてみると、その駅は頭上遥か上にあった。
地下鉄なのに、モノレールのそいつは
三階建ての高さに位置していた。
え~と、まずキップを買わなきゃ・・
真新しい駅構内を見渡すと、自動販売機がある。
指でタッチするタイプの最新式だ。
う~ん、とっさには解りにくい。
後ろに人が並んでいないのを確認して、画面をにらむ。
確か、コーディネーターが 料金は2元(げん)だと言ってたな。
どこまで乗っても
2元だったな。
取り出した
5元札を、投入口に差し込む。
2元と書いてある画面をタッチする。
ん・・・何の反応もない。
もう一回タッチする。
チャリ~ン
お釣りの所に、
1元コインが転がり出てきたではないか。
そして、その横に、カードが
2枚出ている。
そうか、おいらは
2回押したのだ。
だから、
2枚出てきたのだ。
2元×2枚+1元コイン=5元
2元、損をしてしまった。
(1元=160円)
さて、改札口を通ってホームに向かうや、
すぐにモノレールはやって来た。
もの凄くは混んでいないが、相応に混んでいる。
ギュウギュウではないが、ギュウぐらいは混んでいる。
痴漢と間違われないように、両手を上に挙げて、
金属の棒を掴んでいた。
すると、その混んだ車内に、大きな声が響き始めた。
遠くからだんだん近づいてくる。
同じセリフを繰り返している。
首を捻じ曲げて見ていると、何やら地図らしきものを売っている。
<2008年度版の北京の交通地図> らしい。
「地図いかあ~すか~」
欲しい。
欲しいが、小銭を出す為には、
ズボンのポケットに手をやらねばならない。
手を腰の辺りでゴソゴソやらねばならない。
周りは女の人が多い。
痴漢に間違われるのも困る。
間違われた時に、
「それは違う!」
という中国語が解らない。
『あんた触ったでしょ(中国語)』と言われているのに、
「はい、はい(中国語)」 と言いかねない。
っと云ってる間に、乗り換え駅に着き、
乗り換えをして、目的地の
<天安門東駅>に着いたのだった。
そこで、私は、中国の大きさを知る事になる。
それは、又、明日・・
パン屋さん