古要舞
大分の奇祭に又、行って来た。(前回2008;7月23日参照)
<古要舞>(こようまい)&<神相撲>(かみずもう)
大分県の県北、福岡県との境に、
<中津市>(なかつ)という街がある。
福沢諭吉が生まれ育った地として、知る人しか知らずに有名だ。
その中津市の郊外に奇祭があるという。
え~自分たちだけで奇祭とか言ってんじゃね~の~
っと、テンション低く出かけた私。
その夜、腹を揺すられる衝撃に眠れなくなったのだ。
古要舞とは、なんぞや?
はい、それは、人形劇である。
昔風に言うと、クグツである。
なぜ、昔風に言ったかというと、この人形劇の歴史の古さに驚く。
1200~1300年前から、続いているのである。
余りに古過ぎて、文献が残っていないのだ。
人々の伝聞で伝わった<口伝>によれば・・
《その昔、戦があったとな。
敵を油断させる為、戦場で、人形劇を催したんじゃそうな。
その人形劇に敵が、没頭している隙に、
攻め込んで一網打尽にしたのじゃて。
ほんで、その事を勝った側が反省したんじゃな。
卑怯じゃったと・・で、反省を込めて、
それ以来、その人形劇を3年に一回やっちょるんヨ》
この人形劇は一見の価値がある。
もし、見に行く方の為に、内容は記さない。
しかし、コレが奇祭だと言われる由縁が解った気がする。
1300年前の人達の考え方にチビっと、触れた気もする。
っというより、1300年前の人も、
コウイウ出し物が面白かったんかい!
っと、演出に感激してしまう。
っというより、最後に、大笑いしてしまった。
っというより、出てくる人形が、
数百年前から使われた同じモノを使っている事にびっくりした。
っというより、こんな面白く、ある意味貴重な文化を
3年に一度、
たかが、300~400人程度で観覧していていいのか?
興奮冷めやらぬ私は、ひとり、人形の
ある動きを真似して、
夜のしじまに佇むのであった。
ふと見ると・・
あちらこちらに同じ動きをする同士がいるではないか!
そうか!やはり皆、
あの人形の動きが頭にこびりついて離れないんだな!
大変申し訳ないが、あの面白さを私は表現する筆を持っていない。
どうしても知りたい方は、3年後彼の地に行って頂くしかない。
その時、あなたは、次なる<語り部>となるだろう・・
私が、そうなっている様に・・
抱腹絶倒 神相撲