~筑紫哲也さん逝く~
大分出身の18年先輩である。
一度だけお会いした事がある。
友人の結婚パーティーに出席した折だ。
フロアの片隅で、シルバーの髪がグラスを傾けておられた。
グラスの中身は定かではないが、
とてもニコヤカに談笑されていた姿が、
余りにも、かっこ良かった。
歩み寄り、一応、挨拶を申し上げたのだが、
それどころではなく、仲間との楽しい話で盛り上がっていた。
思えば、そのパーティーの後、
<ニュース23>に、当たり前の様に出演していた。
ふむ、
私みたいに、グラスを重ね、飲んだくれていた人間と、
ケタが違う。
なるほど、人生とは、
《尊敬すべく人を、
次から次に奪われる毎日を過ごすひととき》
かもしれない。