~昨日の続き~
手羽先が大好きなのだ。
手羽先を毎日食べて暮らしたいとさえ、想っているのだ。
<想っている>のだ。<思っている>のではないのだ。
スーパーの鶏肉のコーナーに、手羽先がパック詰めされていると、
とりあえず、手にとってみる。
(ふ~む)
とりあえず、感嘆の声を漏らす。
(ぷっくらしているな)
唾液が喉元に溢れ出てくる。
このブーメラン型に魅せられている。
手羽先パックを手に取ったり、棚に戻したり繰り返している。
この・・買おうか買うまいか・・
と悩んでいる時間がいとおしい。
手羽先への情熱が、倍加される。
はっと気付くと、2パックの手羽先が、
買い物カゴに入っている事に気付く。
数えてみれば、10本の手羽先だ。
都合、5羽の鶏さんの贈り物だ。
私の場合、コイツを一晩、漬け込む。
ニンニク、醤油、酒、みりんの中で眠って貰う。
翌日目覚めた、手羽先のウマミの増し方ときたら、それはもう!
から揚げにしても良し・・
焼いても良し・・
蒸しても良し・・
これほど、値段の安い食材で、かくも人を魅了させる食べ物を
私は他に知らない。
隠密忍者の、くのいちの、<く>の字に似たテバサキよ。
うい奴じゃ、近こうよれ~