アロエの花
<たら、れば> という言葉がある。
あの時、こうしてい
たら良かった。
あの時、そうしていなけ
れば良かった。
後悔先に立たずという諺を、手短かに表現すると、
たらればになる。
使用例としては、
たらればを言うな・・という使い方が正しい。
ふむ・・・
○○○○を
言うな・・とは、否定的で面白くないよな。
そこで、今日は、○○○○を
言おうでいこう!
たらればに対抗する言葉として、私が考えたのはコレだ!
<
なら、
しか>
今
なら出来る、さあやろう!
今
しかない、さあやろう!
この例題の<今>を、<明日>に変えても同じ意味になる。
ようは、「さあ、やろう!」と思い立つ能動性が肝なのだ。
よし、久しぶりに大工の棟梁においで願おう。
『おぅおぅ、いい若ぇモンが、
たらればたられば言ってンじゃネェよ。
悔やんだって、しょうがねぇだろがょ。
<ならしか>って言葉を知らねぇかぃ?
なにぃ?奈良の鹿だってぇ?上手いこと言うねぇ。
そじゃねぇよ。
せっかく、たらればと悔やんだンならよ、
よし、今
しかない、今
なら出来ると思ってみな。
やるだけやってみな。
後は、お天道さまだけが知ってらぃ。
なにぃ?<しかなら>の方がいいって?
すっぺた転んだ事言ってンじゃねえ。
<しかなら>だとよぉ、
<なるように
しかならない>って、ひでえ言葉じゃねぇかよ。
なっ、明日から、おめえは、
ならしかだぞ!
んだから、奈良の鹿じゃねぇって、この唐変木!』
山で出会った鹿の親子