《ギャンブルは、勝って反省する》
公営ギャンブル・・たとえば<競馬>
やります?
やらなくても結構。
ギャンブルやらなくても解るギャンブルの話です。
競馬用語で、「ニイサン行けえ~~!」
なんてのを聞いたことがあれば、話が早い。
<ニイサン>とは、勿論<兄さん>ではなく、
<2-3>の事である。
連勝単式と云う着順予想があって、
一着が2番の選手、二着が3番の選手になった時、
そのチケットを買っていた人が、儲かる仕組みになっている。
例えば、<2-3>を100円分買っていて、
5千円の配当が付くと、あなたは5千円儲かった事になる。
1000円買っていれば、5万円になる。
ほんじゃ、<3-2>はダメなんですか?と疑問を持ったあなた。
あなたは鋭い。
でも、それは、ダメ。
あくまで、着順は厳守。
そこで、あなたは不安になる。
2番の選手が絶対強いと信じているのだが、
ひょっとしたら、3番が、今日だけ頑張るんじゃないかと
疑いだすのだ。
今日、あなたの軍資金は1万円だ。
まず、<2-3>を7000円買った。
不安なので、<3-2>を1000円買い足した。
よおし、勝負だ!
っと意気込んでいたのだが・・
ふと、7番の選手が気になりだした。
今日は、雨だ、
7番は、雨の日に滅法強い!
どうしよう・・?
迷った挙句、<3-7>を1000円と、
<2-7>を1000円買い足した。
ここで、今までの総括をしてみよう。
<2-3> ・・・7000円
<3-2> ・・・1000円
<2-7> ・・・1000円
<3-7> ・・・1000円
ーーーーーーーーーーーーーーーー
計 10000円
つまり、あなたは、7000円以外に、
3000円を使って保険を掛けたのだ。
しかして、本番の競馬勝負はどうなったか?
パンパカパッパア~~!
なんと!
見事、一着2番、二着3番、
<
2-3>で勝負が決まったのである。
さ、その時だ。
今日の問題は、その時だ。
あなたが、素直に喜べばいい。
ところが、不思議な事に・・
あなたは
反省を始めるのだ。
「だからさ、<2-3>で決まりだと前々から
思っていたんだよナ、
絶対だもん。こんだけ解りきったレースもないよな。
あ~あ、何で、10000円全部<2-3>を
買わなかったんだろう?
3000円分損したじゃん。
あ~あ、配当が10倍ついたから、3万円損したじゃん。
あ~あ、何で、全部買わなかったんだろう?
あ~あ、あ~あ・・・」
不思議でしょ。
勝ったくせして、
反省ばかりしている。
こいつがどっこい、当たらなかった時は、どうかと云うと、
全く反省しない。
「ま・こんなもんでしょ!」
ケロっと装っている。
「しょうがないやネ」
次に目を向けている。
お解り頂けたかな。
ギャンブルとは、《勝った時に反省する》
もっと儲かった筈なのに!・・・と
ラクダ貝