2017年 08月 16日 ( 1 )
アベック発見
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 《蔵書》に何を意味があるのだろう?
ある時。家の本棚を眺めながら考えた。
私が、学者系の人だったとすると、
この本の群れは役に立つ日があるだろう。
誰々の著書の中に、あの記述があったハズ・・・

ところが、私は、学者ではなく役者である。
本を読むのは役にたったとしても、
それを貯め込む行為に意味はない。
せいぜい、写真撮影に、蔵書の前で撮って重みを増そうと、
こすからいテクニックを使う時だけだ。

「○○から引用しました」、をした事がない、残念ながら。
っと、都合よく、
さっき読んでいた小説から、引用したい言葉が見つかった。

 《片想い》 東野圭吾        文春文庫
   2004年に、第一刷されている小説。

この174ページに、こう記されている。
 「(前略)オレたちの様子はあの爺さんには、
ベンチで仲良く座っているアベックにしか見えない・・」

はっきりと、「アベック」と書かれてある。
カップルではない。
ペアでもない。
未だに私は、男女二人を表現する時に、つい、
「アベック」と口走ってしまう。
 「ほら、向こうからトックリ着たアベックが、
  乳母車おしてやってくるヨ」

どっと笑われる。
笑われるならまだしも、若い後輩には、
 『なにそれ?』
あきれられる。
しかし、すぐに私は、「なにが悪いんだ!」
ひらきなおる。
古い言葉にはそれなりの重要な意味が込められているのだゾ。
「アベック」だって、
東野圭吾先生でさえ、お使いになっているように、
(先生になっている)
時代背景を伝え、使った人の感性を伝え、
カップルではない妖しさを伝え、
ペアではない人間味を伝えているのだ。

アベックとは元々、フランス語である。
 「アベクモア」 (私と一緒に)
などと使われる。
昔、フランス語授業の言葉遊びとして、
 「阿部くん、なるべく、アベクモア」などと。
二枚目の阿部くんを好きな彼女が、使いたがるセリフだ。

最後に、アベックと、カップルとペアの違いを述べておこう。
ペアは;
 鳥のつがいもペアであり、ポーカーもペアだ。
二つという意味が広すぎる。

カップルは;
 世の中的に認められた男女の事に限定される。

アベックとは;
 自分たちでは、けっして、アベックとは言わない。
 他人が見て、やや、揶揄を込めて呼んでいる。
 あやしい関係の場合もアベックであり、
 好ましい場合でもアベックと呼ぶ。
 したがって、「あら、おたくらアベック・・」とは言わない。
失礼に当たるかもしれない。
様々な状況を含んでいるのが、アベック。

はい、最後に、声を出して、御唱和ください。
 「あべくん、なるべく、アベクモア!」
 「あべくん なるべく、アベクモア!」
 「あべくん なるべく、アベクモア!」
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           あ・・ひとりだ
by ishimaru_ken | 2017-08-16 05:37 | 謙の発見!



石丸謙二郎
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