カテゴリ:仕事( 402 )
まだ変わらない 飲み屋のルール
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 「課長、サッサッ、奥へ」
飲み屋の奥座敷に、課長へ座布団がすすめられている。
長く続いたプロジェクトが終わり、課の打ち上げだ。
10数人が集い、奥から課員がつめてゆく。

「みなさん、生ビールでよろしいですか?」
課の一番の若手が声を張り上げる。
しばし歓談のあと・・
飲み屋のオネエサンが、ジョッキを運んでくる。
まずは4つ。
すると、当然のように真っ先に、奥の課長の所に運ばれる
やがてしばらくの待ち時間が過ぎ、次の4つが届く。
配られる。
ふと課長は自分の生ビールジョッキを見る。
届いた時は、
ふんだんのコマーシャルごときの泡にまみれていたが、
今は、薄い泡が乗っかっているだけだ。
すこし寂しくなっている。

さらに時間が経った頃、最後の数個が届いた。
そこで、さっきの若手が声を挙げる。
「では、課長から一言・・」
やおら立ち上がった課長が掴んでいるジョッキに泡はない。
対して、声を張った若手のジョッキはアワアワだ。
いかにも旨そうだ。
「では乾杯!」
ゴクゴクゴクッっといきたいのだが、
課長は苦虫を噛みしめている。
プファ~っと鼻の上に泡を付けた件の若者を見つめている。
「奴の泡は本来、私のジョッキにあるべきで、
プファ~は私の感嘆詞ではないのか?」

これは、ルールが間違っているのではないか!
生ビールを配るルールである。
奥から配る・・つまり、上司から順に配るという配慮が、
実は、間違いなのではないか!
届いたビールジョッキは、手前から貰ってゆくべきである。
最後の最後に、一番奥でいばっている上司が、
泡だらけのジョッキを手にし、
サッと立ち上がり、
「諸君、よくやったゾ、乾杯!」
ゴクゴクゴク、プファー
鼻に下に泡をつける。
めでたしめでたし・・・

もう、ルールを変えよう!
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by ishimaru_ken | 2018-02-18 05:50 | 仕事
アンケート嫌い
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 アンケートが苦手である。
これまで色んなアンケートに答えてきた。
答えはするものの、どちらかと云うとイヤイヤだった。
イヤ、どちらかではなく、積極的にイヤイヤだった。
なぜか、アンケート用紙を目の前にすると、固まってしまう。
ペンを握ったまま、ジッとしている。

 《最近、旅行はどこに行きましたか?》
5分前からこの文字を何度も眺めているが、
ペンは動かない。

ちょっと前に新潟にスキーに行った。
二泊三日だった。
しかし、アレはスキーに行ったのであって、旅行ではない。
確かに夜は宿に泊まって、呑んで食って騒いだ。
そういう意味では、旅行と言えなくもないが、
私の旅行は、もっとアチコチ動きまわり、色んな遊びをし、
発見がたくさんある。
しかし・・スキーはただ滑っているだけだ。
スキー場から抜け出ていない。
う~~む・・

10分経ったが、まだ一文字もすすんでいない。
困った・・
別に几帳面すぎて、書けないのではない。
コダワリすぎているのでもない。
なんだろう・・?
よし、ちょいと朝飯でも食いながら考えよう。
では、席を離れる。
~~~ ~~~ ~~~
かえってきた。
いや、食ってきた。
口に焼きサバを運んでいる時に、ハタと気づいた。
きっと、私は、
 《ダイジェストが得意じゃない》

ダイジェストとは、短くする行為である。
アンケートの問いの所に、カッコで書いてあるものがある。
《最近、旅行はどこに行きましたか?》
(できるだけ詳しく)

詳しくと言われれば、5時間くらい頂ければ、
いっぱい喋ります。
どこまでも詳しく話せます。
ところが、アンケート用紙には、質問が10項目ほどある。
よって、書く文字は、非常に少なく限定されている。
つまりダイジェストを要求されている。
これが、辛い。
苦手の原因は、これだった。

本日の発見が、これで二つになった。
ひとつは、
ダイジェスト嫌いな原因
もう一つは、
考えがまとまらない時は、サバを食おう
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       とべ!    さば!
by ishimaru_ken | 2018-02-16 05:55 | 仕事
身も心も すり
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 昨日のロケ現場の私のセリフは、こうだった。
相手役の女性に、弁護士役の私が真摯に語りかけている。

「事件の関係者になった人は、神経を使うものです。
 どの人も、身も心もすり減らし、大変な思いをしている」

『はい、本番行きま~す!』
助監督の号令で、スタッフ一同に緊張がはしる。
『よ~い、カチン!』
カチンコが鳴り、芝居が始まる。
やがて、私のセリフの場面がくる。

「事件の関係者に~~~
始まりは、良かった。
ところが、続いて喋ったセリフが、こうだった。
「どの人も、身も心もすりおろし、大変な思いをしている」

(台本)すり減らし
(私) すりおろし

カットォ~!
芝居の途中でカットが入った。
あまりのことに、監督が我慢が出来ず、芝居をとめた。
相手役の女優を始め、スタッフ皆が、クスクス笑っている。
即座に、監督が、のたまう。
「イシマルさん、すりおろすのは、ダイコンでないですか?」

ダ、ダイコン・・
確かに・・ウン、私はダイコンかもしれない。
それは昔から感じている。
大根役者・・
しかし、それを面と向かって言われるとぉ・・・

「イヤ、そうじゃなくてぇ~
 すりおろすのは、ダイコンじゃないですか?
 台本のセリフは、『身も心もすり減って』でしょ!
 ねぇ、イシマルさん!」

ふぐっ
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by ishimaru_ken | 2018-02-15 05:31 | 仕事
告知 《石丸謙二郎の山カフェ》
 NHKラジオ 2月10日朝 8:05~9:55
マスター石丸謙二郎、アナウンサー池田伸子。
ゲスト、工藤夕貴さん、近藤謙二さん(国際山岳ガイド)など
山登り中継あり。
by ishimaru_ken | 2018-02-09 09:19 | 仕事
石丸謙二郎の山カフェ
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 《石丸謙二郎の山カフェ》

2月10日、オープンです。
と云っても、コレは、ラジオの話である。
NHKのラジオ番組が始まる。
山の話ばかりをするラジオだ。
不思議なことに、これまで、山を扱ったラジオ番組がなかった。
テレビでは、山は随分取り上げられてきたが、
なぜかラジオでは、山はなかった。

よし、やってみようじゃないか!
有志たちが、立ち上がった。
ラジオという音の世界で、山を語ったらどうなるだろう?
イシマルがパーソナリティを務めることになった。
まずは、2時間のナマ番組。
これまで、山番組がなかったという事は、
色んな事をやっちゃえるゾ!
よし!

2月10日、午前8時~10時まで。
日本中の山好きの皆さんにお送りする、
初めてのチャレンジである。

山カフェというからには、私は、そのマスターとなる。
ログハウスのカフェを想像していただければ・・
では、その時に・・・
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      八が岳の大同心
by ishimaru_ken | 2018-02-08 20:28 | 仕事
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 ~~~昨日の続き~~~
《武蔵野の俤》
昨日、《俤》を何と読んだかと質問をした。
国木田独歩自身が、俤という漢字を使っている。
答は、《おもかげ》である。
当たり前のように読めたアナタは、エライ。
最近、おもかげの漢字は、
《面影》で表現されている。

さあ、ここで、俤の漢字をよ~く見てみよう。
今私は、少しだけ下唇を突き出している
なぜか・・・?

私には、兄がいる。
もしその兄がアッチの世界に行ってしまい、
葬式が行われたとする。
すると、葬儀に集まった兄の友人らが、
弟の私を見て、つぶやくのだ。

 「弟さんですか~ほお~兄さんの俤(おもかげ)がねぇ~」

ホラ、すぐに気づいたアナタはまたまたエライ。
俤をいう漢字は、にんべんにと書いている。
兄弟のうち、弟の顔に兄のおもかげを感じているので、
にんべんに弟なのだろうか?
だったら、子供の顔の中に父親のおもかげを感じた
という事で、《にんべんに子》でも良かったんじゃないのか?
むしろそっちの方が正しいような気もする。

しかし、昔人は、
おもかげと呼ばれる思い出し系の言葉は、
時間系列にのっとって使われるらしく、
兄から弟へと流れるものと決めたようだ。

よって、例えば、弟の私が先にアッチに行った場合は、
葬儀において、
 「お兄さんですか・・ほお~弟さんのおもかげが・・」
とは、ならないんだなあ~
時間系が狂ってしまうんだなあ~
残念だなあ~
にんべんに兄、とは書いて貰えないんだなあ~

下唇を突き出している弟の気持ちが、
少し、分かって貰えただろうか・・
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                   俤
by ishimaru_ken | 2018-02-01 05:49 | 仕事
武蔵野 国木田独歩
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 『元来日本人は、これまで楢(なら)の類の落葉林の美を、
   あまり知らなかったようであ
る』

国木田独歩が、明治時代に随筆、
《武蔵野》の中で語った言葉である。
楢のたぐいとは、ナラでありコナラであり、
シイタケのぼたぎとなる菌を植え付ける樹だ。
ドングリがたくさん成る樹でもある。
そんな林が延々と続く野原とはどんな所だろうか?

大分県で過ごした高校時代。
《武蔵野》を文庫本で読んだ。
よし、これは実際見てみなければならんナ。
17才で上京し、東京駅に降り立った。
すぐに山手線に乗った。
グルリと回った。
林らしきものはない。
池袋から、私鉄に乗った。
行けども行けども、家また家。
時折チラリと見える緑は、練馬のダイコン畑。

「東京には、もはや武蔵野は無いのか?」
そんな時だった。
地図を見ていると、清瀬市という所に、
《平林寺》へいりんじ、なるお寺があるではないか。
よし、行ってみよう。
そこには・・・
楢の林と、熊笹生い茂る原生林が、長々と続く、
まさに独歩が描く、武蔵野の世界があった。

あれから47年。
以来、平林寺には足を運んでいない。
ひとづてによると、まだ武蔵野の俤はそのままだと云う。

独歩の武蔵野を、先日さいたま文学館において、
朗読させて貰った。
10代の頃には、漠然としか理解していなかった武蔵野・・
独歩の繊細な文章を音に出してみると、
その快いリズムに驚かされる。
そして会場にお越しいただいた方で、
眠りにおちいられた方は正解である。
武蔵野は、散歩の途中で、眠るように出来ているような気がする。

ふむ・・いま、《武蔵野の俤》と述べた。
を何と読みましたか?
その話はまた明日・・・
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by ishimaru_ken | 2018-01-31 05:45 | 仕事
大黒ふ頭
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 関東に在住の方なら、
《大黒ふ頭》という名前を聞いたことがあるだろう。
「湾岸の、だいこくふとうへ行ってみようゼ」
ドライブする人も少なくない。
その大黒の、パーキングまでは行く人は多いが、
ふ頭に行ってみる人はあまりいない。
船舶での貿易に関係しないかぎり、用のある場所ではない。

ふ頭というからには、大きな船が横付けされ、
その巨大な腹に中に、トラックやら、自動車などが、
大量に吸い込まれてゆく。
その順番を待つ車の群れが、広大な土地に並べられている。
百や千の単位を超え、万の車が平地に並べられている。
壮観だ。
どこか遠くの海外の国に運ばれるワケなのだが、
当然、ナンバープレートは付いてない。
ハンドルとて、右も左も。
積み込みも、特殊な能力を持った人たちが、整然とおこなっている。

ニュージーランドに旅したおり、
 「ここは人の数より、羊の数のほうが多い」
とつぶやいた記憶がある。
よし、大黒ふ頭で声を出してみよう。
「ここは人の数より車の数の方が、あっとうてきに多い」
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  これでも、ほんの一部
by ishimaru_ken | 2018-01-30 06:07 | 仕事
大都会の大雪を
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 首都圏に雪が降る。
ザカザンと降る。
雪国の人達に云わせれば、チョロリほどなのだが、
乳母日傘の都会人にとってみれば、雪ザカザンである。
雪バカスカと云うひともいる。

さて、雪が降るとの予報を調べた私が、朝、
都会では異質なイデタチで出勤する。
足には登山靴を履いている。
上下ゴアテックスのレインコート。
ダウンのヤッケ。
背中には、ストリームトレイルの完璧な防水ザック!
見た目、雪山登山。
スノーシューで歩いている姿そのものだ。

テレビ局に現れた私を見て、スタッフが、笑っている。
 (なにもそこまでしなくても・・)
雪が降るからと云って、そんな恰好をしなくてもと、
暗に冷ややかな目線を向ける。
ところが・・
この後、私の姿が正解だった事が証明される。

やはり都会に大雪が降った。
電車はノロリとしか動かず、高速はとまり、
道路は分断された。
日頃、一時間ちょいで帰る行程が、なんとも長い。
ユルとしか走らない電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ、
しかも最後は雪の中、自力歩行である。
ザカザン、ザカザンと降りしきる雪の中、
完璧な雪山登山のユニフォームに身を包んだ私が進んでいく。
唯一の違いは、足にスノーシューが履かれていない点だ。

 「♪~ゆうきやコンコン~♪」
往きに笑われた「そこまでやるか装備」が、
私を救ったのである。
なんなら、明日の朝まで歩きますかア~~~!
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 自撮りしてる暇があるなら早く帰りなさい!
by ishimaru_ken | 2018-01-23 05:52 | 仕事
ドラマのつながり
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 ドラマの撮影では、カットが変わると、
全く違う場所で、全く違う時間に撮影されるのは常だ。
たとえば・・

エレベーターの中で、二人で喋っている。
エレベーターを降りる。
二人で喋りながらビルの廊下を歩く。

この一連の動きの撮影は、
エレベーター内を都内の某ビルで撮影した2週間後、
降りたあとの撮影は、違う県のビルで撮影したりする。
お借りするビルの都合上いたしかたない事なのだが、
我らはツナガリを覚えておかなければならない。
 「髪の毛が伸びるんじゃないですか?」
いい質問だ。
勿論伸びる。
だから、伸びたのが分からないように、
頻繁にチビチビ切る。
「2週間前の動きを覚えているんですか?」
それくらいは覚えている。
忘れた場合に備え、《記録さん》という職業がある。
すべてを記録し、記憶している方だ。
どの現場でも、昔から女性が従事している。
こまかい記憶は女性の方が優れているらしい。
 「前に撮った場面をビデオで見ればいいじゃないですか?」
そ・その通りだった。
実際、見たりしている。

しかし、動きは確認できても、その時の心の動きは、
自分で覚えているしかない。
時には、一か月以上撮影が離れることもある。
言い換えれば、一か月分年輪を重ねている。
オジサン化が進んでいるという言い方もできる。
考え方も少し変わっているかもしれない。
中には、「若返ったゾ!」おかしな役者も現れる。
時折・・忘れていたのか、
髪をバッサリ切ってしまう人もいたりする。
メークさんが、必死でカツラを拵えてくる。

40年近く前、初めてドラマに出た頃の事。
ツナガリという言葉すら知らなかった頃の事。
まだ、家庭用ビデオがなかった頃の事。
私が白いトレーナーを着てドアをあけ、反対側に出てくると、
黒いトレーナーに変わっていた。
誰も気づかなかった。
んなもんかいな?
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by ishimaru_ken | 2018-01-17 05:39 | 仕事



石丸謙二郎
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