カテゴリ:スポーツ( 898 )
台風のさなかに 北岳に登る馬鹿
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 「よし、北岳(きただけ)に登ろう!」

北岳とは、日本で富士山に次いで高い山である。
標高3193m。
今までに登った事がないのか?
いや、ある。
19才の時、キスリングを担いで、一人で登った。
しかし、天気に恵まれなかった。
恵まれるどころか、台風の真っ最中であった。
直撃したと言える。

あれは確か、9月だった。
アパート暮らしで、テレビもラジオもなく、
天気予報を知るには、駅で新聞の一面を覗くしかなかった。
「まあ、行ってみよう」
青い春は、馬鹿がさらにお馬鹿になる季節でもある。
「今」は晴れていても、山に着く頃には、
どうなるか?

果たして、北岳の登山口、広川原(ひろがわら)に、
バスが着いた時は、雨が降っていた。
「ま、いっか」
まだ、春が青いだけだった。
大樺沢(おおかばさわ)を直登し、
稜線に出たところで、大風に出くわした。
風速は30mを軽く超えていた。
とっさに腹ばいになる。
風上に頭を向けて、岩にしがみつく。
背負っている20キロのキスリングリュックが無ければ、
身体が浮いてしまう。
一瞬、風が弱まる気配がしたとき、
カニのように横ばいする。
ゴ~~~~
風が鳴る。
掴まっている指を起点に身体が浮きあがる。
鯉のぼり状態だ。
リュックの中に、石を詰め込む。
重くして、身体が飛ばないようにする。

その後、非常に長い時間這っていた気がする。

やがて頂上を過ぎ、
肩の小屋(標高3000m)まで辿り着いた。
入り口の扉を開けた途端、カミナリが落ちた。
「バカヤロー、こんな日に、どっから来た!」
小屋のオヤジさんが、
ゲンコツを落とさんばかりに怒鳴っている。
『台風が今、通過しとんやゾ!』
「ハア」
『テレビ見らんかったんか!』
「テレビないんで」
『ラジオ聞かんかったんか!』
「ラジオないんで」
『・・・・・』
「すみません・・」
と言ったきり、バタンと倒れこんでしまった。

疲れたのではなく、3000mを超えた為、
軽い高山病にかかったのである。
大量のお湯を、飲ましてくれ、
布団に寝かしてくれた。
外では、悲鳴のような風音がすさび、
その夜、台風が通過したのだった。

翌朝、まだ小雨の降る中、
オヤジさんに何度も頭を下げ、
広川原まで標高差1700mを駆け下った。
ところが、バスは欠便。
夜叉人峠(やしゃじんとうげ)まで、
5~6時間かけて歩いて帰った記憶がある。

これは、山に登るには、悪いケースである。
青春には、チャレンジも必要だが、
無謀はいけない。

夕食のカレーのオワカリを注ぎながら、オヤジさんが、
『バカタレが!』
と叱りながら、
『最近の若い奴は、だらしない!』
と、ぼやいていたのを覚えている。
そして返す言葉で、
『おおバカタレが、こんな日に!』
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by ishimaru_ken | 2017-10-17 05:53 | スポーツ
山の累積標高差
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 北八が岳連峰の、最北端にある山、
《蓼科山》たてしなやま 2531m

4年前の秋に、初めて登ったのだが、
道を何度も間違えてしまい、日没後も彷徨ってしまった。
反省。
よし、リベンジだ!
ってんで、違うルートで、再チャレンジした。

どうせならってんで、なるべく長いルートで登った。
累積標高差1000m。
この単語は、面白い。

《累積標高差》 るいせきひょうこうさ

山に登るには、標高を知るところから始まる。
 「富士山は、3776mなんだな」
しかし、実際登るのは五合目辺りからで、
標高差は、1800mほどだったりする。
コレは富士山のように、富士山型の山に限る話。

ところが、大概の山の登山道は、登った後に、
ちょいと下ったりしながら頂上を目指す事が多い。
登ったり下ったり・・・
しかして、海抜で示される標高差がそのまま、
登山の登りメートルにならないのである。
そこで、くだんの言葉が使われるようになった。
《累積標高差》
例えば、標高500mの山で、
登山口が標高100mなのに、
累積標高差が1000mなんて山もある。
登ったり下ったりが頻繁な山ですヨと、表現している。

言い換えれば、富士山とは、
標高差3776mの山でありながら、
積標高差3776mの山でもあるのです。
ある意味、凄い!
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    蓼科山山頂から、八が岳連峰を眺める
by ishimaru_ken | 2017-10-14 06:29 | スポーツ
阿弥陀岳登山
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 《阿弥陀岳》あみだだけ 2805m
八が岳連峰の真ん中に、ポツンと、
他の山脈の列から外れて盛り上がっている山である。
ゆえにと云うか、だからと云うか、
これまで八が岳連峰のピークはたくさん登ってきたのだが、
一度も登っていない唯一の山であった。
とっておいたピークとも、
残されたピークとも言える。

気持ちの良い秋晴れの中、滝田隊員とヨウコ隊員の3人で、
御小屋(おこや)尾根を登り始めた。
どちらかと云えば、この尾根は下山専用に使われる事が多い。
しかし、我々は、あえてこの長い尾根にとりかかった。
理由は、簡単。
ひとが少ない。
秋の八が岳は、大人気である。
様々なルートをたくさんの登山者が歩いている。
そこで、人の少ないルートはないものかと考えたら、
答えはいとも簡単に出た。
皆と逆行すればいい。
そのかわり、しっかり筋肉使いなさい。
標高差1350m
ただただ登る。

この夏、滝田くんはアチコチの標高差の山を巡り、
筋力をつけてきている。
阿弥陀岳の3日前には、北海道のトムラウシ山。
累積標高差1900m、10時間40分。
日帰りで奮起し、翌日もう一つ山に登ったりしている。

阿弥陀の尾根など何するものぞ・・鼻息が荒い。
同じく足腰を鍛え、鼻息も鍛えた我らも、何するものぞ!
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             頂上
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       頂上直下は断崖
by ishimaru_ken | 2017-10-10 05:31 | スポーツ
山小屋の音問題
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 山小屋に泊まる。
そそられる響きがある。
ただし・・・ルールを守らなければならない。
そのルールは、どこにも書いていない。
暗黙のルールである。
イギリスの法律のように、《不文律》なのである。

では、今日は、《音》に特化して、その一端を紹介してみよう。
小屋の中では、20人ほどが、一部屋に詰め込まれたりもする。
隣との距離は、ほとんどない。
そんな時・・・

①;小屋の中では、熊鈴を鳴らさない
 山小屋に着いたら、中に入る前に、熊鈴を鳴らないように、
 仕舞う必要がある。
 チリンチリン!
 自分では、気持ちの良い響きの鈴なのだが、他人が聞けば、
 ただのウルサイ雑音に過ぎない。
 時には眠っている最中に、チリンチリンが鳴り響く。
 まだ仕舞っていなかったと見える。
 さらには、夜中の2時、鈴の持ち主が出立しようとしている。
 バッグに付けた鈴がチリンチリン!
 就寝中の数十人が、オオマイゴット!

②;コンビニの袋の音がうるさい
 衣服や食べ物などをリュックに詰める際、
 コンビニの袋に、小分けにして入れると便利だ。
 しかし・・
 コンビニの袋を触る行為は、静かな部屋の中では、
 思いもかけない程のイヤな音を振りまく。
 カシャカシャカシャ
 シュカシュカシュカ
 夜中に、コンビニの袋を触るのはやめた方がいい。

③;イビキ
 こいつは永遠のテーマだ。
 諦めるしかないともいえる。

④;歯ぎしり
 なぜか、山小屋では歯ぎしりが聞こえない。
 登山者の高齢化のセイだろうかオカゲだろうか、
 歯ぎしりをするほど、歯茎が強くない。
 弱っている。
 中には、歯ぎしりの原因を、
 外して眠っている方もおられるのでネ。

⑤;寝屁
 ねべに関しては、思う所があるので、
 明日、力を込めて特別講義をいたしましょう。

⑥;寝言
 その昔の山小屋では、様々な寝言の合唱で、
 かまびすしかった。
 個人情報を、あられもなく披露する輩。
 彼女の名前を連呼する輩。
 今日あった事を、初めから滔々と日記の如く羅列する輩。
 輩たちの喋りくりが、
 真っ暗な山小屋の、深夜のシンフォニーであった。
 しかし・・・
 最近は、寝言は聞けない。
 時たま、
 「あああ~~~ダメじゃぁ~」
 「もう、いけんナ」
 否定的なつぶやきが漏れる程度。
 さびしい。

⑦;スリッパの音
 夜中にトイレに行く時に履いているスリッパの音。
 パタパタパタ
 寝ている人をほとんど気遣っていないパタパタ音。
 「ああ~うるさいな」
 と憤懣やるかたない人が、鼻息荒くトイレに立つと、
 やはり同じく、パタパタパタ。
 「眠れないじゃないかぁ~」
 っと、次の憤懣やるかた人も、やはり、パタパタパタ。
 「おいいいかげんにしろヨ!」
 と立ち上がった激怒人は、もっと立派なパタパタパタ。

山小屋の眠れない夜は、スリッパのパタパタ音の、
タップダンス競演である。
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by ishimaru_ken | 2017-10-05 05:44 | スポーツ
岩木山登山
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 ついに岩木山の麓に辿り着いた。
青森県の最高峰、1625m
遠くから見ると、富士山の形をしている。
特に、最後の頂上付近が、槍ヶ岳のように尖っている。
そそられる。
津軽平野に平地から、いきなりドド~ンと、
単独の峰として、土が盛り上がっている。

<海岸の砂場で、子供に砂山を造らせたらこんな山を造るだろう>
それが、岩木山だ。
始めて観ると、思わず両手を合わせたくなる美しい山だ。
特に津軽平野に特有の霧がかかった朝にそそり立つ峰は、
神々しい。

さあ、登るゾ!
勇んで、登り口に向かう。
標高差1400m

っと、最初に断っておこう。
この日は、岩手山に登って、中2日。
足の筋肉が悲鳴を挙げている。

「バスが八合目まで、連れて行ってくれるですって」
「九合目までは、リフトがお尻を運んでくれるですって」

なんと岩木山、その昔、頂上直下まで、
バス道を造ったのである。

山登りというヤツは、登りより、下りが辛い。
登りだけで、下りがなかったら、筋肉痛にはならない。
人の体は、下るように出来ていないらしい。
 「登るだけ登って、帰りは車で降りられないかナァ」
登山者の本音である。
岩木山は、その希望を実現させてくれると言うのである。

今、私の足は筋肉痛の最盛期。
歩き方が、パタコン星人になっている。
ズルい言い訳が、しのびよってきた。
「下りだけじゃなくって、登りにも使わせて貰おうかナ」

ブブ~~
いとも簡単に、迷うことなく、バスの人となった。
八合目まで、グネグネ道をひたすら登るバス。
「69の曲がり角があります」
録音のアナウンスが流れる。
地図など見ていたら、間違いなく吐き気が襲ってくる。
「日本海が見えます」
「白神山地の山々が見えます」

着いた。
ここから、九合目までリフトに乗る。
着いた。
最後は、ご自分の足でどうぞ!
そのどうぞが、結構な岩場登攀なのである。
ナメてかかれない。
過去に、けが人が出ている。
なんせ、気軽に来られるものだから、
軽装の人が少なくない。
街歩きのスニーカーもいる。
実際の登山道は、北アルプスの岩場に近い。
パタコン星人の私には、登りはまだ良かったが、
下りが難儀だった。

うむ、岩木山は、再チャレンジが必要だな。
次は、理想の登り方をしてみよう。
《1400m登って、100m下る》
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  山頂には鐘がある   カ~~~ン
by ishimaru_ken | 2017-09-17 05:51 | スポーツ
岩手山に登る ②
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~~~ 昨日からの続き ~~~

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 岩手山2038mの八合目まで登ってきた。
ここに、避難小屋がある。
避難小屋といえば、大概こじんまりとした小屋で、
「しょうがないから泊まる」的な感覚なのだが、
この小屋は、大きく、暖房ありで、毛布も貸してもらえる。
実は、ここに泊まる予定で、登ってきた。
晴れた夜、満天の星が降ってくるのを、期待したのだ。
ところが・・はからずも身体の調子が良かった。
予定より短時間で、登ってきてしまった。
「よし、このまま登り切って、降りちまおう!」

目の前には、あと、小一時間で登れる頂上が待っている。
そこには、樹木はない。
初夏には、高山植物が咲き乱れる地帯だ。

岩手山の頂上は、火山の噴火口である。
直径500mほどもあろうか、
富士山の頂上に似ている。
富士山の場合、御鉢の中は窪みになっているが、
岩手山は窪みから、新たに噴火がおきたらしく、
グレープフルーツ絞り器の形状と思えばいい。
頂上は、その絞り器のヘリにある。
2038m

360度の展望。
東側に、美しい形の山、姫神山(ひめがみやま)が、
おいでおいでをしている。
そう、あの山も、気になってしかたがない。

う~む、イワテサン。
想像を超えて、素晴らしき山であった。
くだり?
標高差1500m。
まるで岩手の原野に落ちてゆく感覚を味わいながら、
文字通り、落ちてゆき、翌日筋肉痛になるのであった。
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                姫神山
by ishimaru_ken | 2017-09-13 05:52 | スポーツ
岩手山に登る ①
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 岩手山  いわてさん(気になっていた)
気なるあまり、昨年、近くまで忍び寄り、
途中まで登ってみた。
手ごわそうだった。

なぜ、気になっていたのか?
標高2038m、
もの凄く高い山ではない。
しかも、岳ではなく山と呼ばれている。
この山は岩手県の盛岡市の後方に、
どで~んと座っている。
山というものは、その前に前山があったり、
低い山に囲まれていたりするものだが、
岩手山は、突然平野からニョキニョキと生えている。
もちろん火山だ。
活火山といえる。
1919年、つまり約100年前に、小噴火している。
現在も、警戒レベル1だ。

さあ、登るゾ!
馬返しと呼ばれるところで馬を、いやタクシーを返した。
実は、せっかく気になった山に来たのだから、
天気を完璧にしたかった。
よって、前日の曇りを避け、一日伸ばしの早朝、
雲ひとつない晴天の中、歩き出した。

南部富士だの岩手富士だのの愛称を持つだけあって、
岩手山は、紡錘形をしている。
普通、そんな山の場合、富士山がそうであるように、
登山道はジグザグに切ってある。
ところが・・・砂礫の中を、道は直登してゆく。
離れたところから見た山容でも、かなりの傾斜の山なのだが、
登山道は直登!
道というものは、昔の人たちが、ああやってこうやって、
苦労して登った跡に、皆が従い、自然と造られるものだが、
岩手の昔人は、真っ直ぐの性格だったのか、
曲がったことが嫌いだったのか、
ジグザグなどという発想がない。

まずは、八合目まで一気に登る。
この八合目には避難小屋がある。
素泊まりできる。
しかも、富士山型の山では珍しく、水が噴き出している。
これは旨い!
コンビニで買い求めた残り水を捨て、清水を注ぐ。
「ああうまい、ああうまい」
青空にのけぞりながら、水をあおる。
どんなにビールが旨いと騒いでも、
この水には代えられない。
ゴクゴクゴクゴク

今日は、ここに泊まる・・
ん・・・陽が高い。
まだ午前中じゃないか!

~~ 続きは明日 ~~
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by ishimaru_ken | 2017-09-12 06:03 | スポーツ
筋肉痛パタコン行進曲
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 久々の山行きだったのが、先日の雨が岳。
それも、登山5分前まで、その気がなかったのに、
突然、その気になったものだから、装備もいい加減だった。
水すら満足に抱えず、靴はいいかげん、杖もなし、食料なし。
この夏、ドラマ撮影にかかりきりで、
スポーツがとんとできなかった。
したがって、下半身の強化が進んでいない。
弱体化していた。

山を下りた二日後・・・
パタコンパタコン歩く私がいる。
完全な筋肉痛である。
階段は登れるが、下りるのが困難。
駅の階段の手すりを掴み、ヒーヒー悲鳴をあげている。
普段エスカレーターもエレベーターも使用しない私だが、
今ばかりは、有難みを噛みしめている。
いいな、エレベーター。
楽だな、エスカレーター。
だれが考えたんだろな?

そんなパタコン歩きのハズなのだが、
なぜかウインドサーフィンは出来るのである。
水の上を、なに不自由なくカッとんでいるのである。
不思議なものだ。
使う筋肉が違うからなのだろうか・・・
2時間ほど、海上にいて、戻って陸に上がれば、
再び、パタコン歩きになるのだ。

このパタコンは、毎冬、スキーはじめの時におこる。
「スキーだあ~」
喜び勇み、調子にのって、
リフト80本なんてやってしまうと、
3日以上、パタコンになる。
徐々に始めるという学習を忘れてしまうのである。

この《喜び勇み》というフレーズは、常に私の周りにあり、
最終的には、《学習を忘れる》という結果になって終わる。
「かき氷だあ~」
喜び勇み、慌てて食って、頭が痛くなる。
子供の頃からの学習が役にたっていない。
 「鍋焼きウドンだあ~」
喜び勇み、慌てて口に入れ、舌をやけどする。
猫舌の学習が全く活かされていない。
この年まで、学習できなかったのだから、
おそらくこのまま、続いてゆくのだろう。
残念である。
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by ishimaru_ken | 2017-09-09 05:40 | スポーツ
雨が岳登山
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 「雨が岳、登ってきます」
タマちゃんが、我らを振り返りながら言った。
タマちゃんとは、ウインド仲間で、
常日頃、山の中に出没している元気者である。
 『我らも行くヨ!』
私と、滝田隊員、ヨウコ隊員も賛同した。

雨が岳 (あめがだけ)1772m
歩き出しは、本栖湖湖畔。
標高差870m
その隣の竜ヶ岳には、しょっちゅう登っているので、
軽い気持ちで登り始めた。
よって、軽装だった。
一応リュックは背負っているものの、水は500CC。
食い物いっさいなし。
散歩気分の山行だ。
実際、昔の歌などを口ずさみながら、足を進めていた。

登山口から、急登が始まる。
途中、峠で一息つくものの、最後まで急登は続く。
しかも、暑い!
我ら4人は今登っている山の名前を軽んじていた。
 《雨が岳》
なぜ、こんな名前が付けられたのだろうか?

長野県に、霧ヶ峰という山並みがあるが、
その地に行けば、すぐわかる。
いつも霧が出ている
だから、霧ヶ峰。
滋賀県に、安曇野という地域がある。
行けば、すぐ分かる。
さっきまで晴れていたのに、すぐに曇ってくる。
曇りを安売りしている
だから安曇野。

するってえと、雨が岳・・・
いつも雨が降っているのかい?
我らが本栖湖を出発した時、湖畔は晴れだった。
山中に足を踏み込み、こ一時間登った頃、小雨が降りだした。
で、暑い。
雨が岳が名前の本領を発揮しだす。
ジメジメ

この山の山頂は、富士山を眺めるには最適とされている。
しかし、雨。
我らは、雨に濡れているのか、汗でビチョビチョなのか、
全身ずぶぬれで、山頂にたどり着いた。
そして、驚くべきことに、その瞬間一気に雲が晴れ、
富士山が大きな姿を現したのである。
どうだ!
雨が岳にも勝った私は、究極の晴れ男である!
その晴れ男が、水を飲み尽くし、
タマちゃんが唯一持っていたラムネの飴玉を
めぐんで貰っているのであった。
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by ishimaru_ken | 2017-09-03 06:04 | スポーツ
馬鹿の高あがり ③
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 山の頂上らしき所でくつろいでいる。
どこにいるのか、麓からの写真だとこうだ。
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真ん中右あたりに岩が尖った部分がある。
そこが、私が座っている岩峰。

これを称して、《馬鹿の高あがり》とも言う。
総じて卑下して言われる言葉であるが、
私は、そう思っていない。
馬鹿、結構! 高あがり、結構!

 「アナタはなぜ山に登るのですか?」
ヒラリー卿は、「そこに山があるから」と答えた。
私は、さらりと答える。
『馬鹿の高あがりです』
馬鹿は高いところが好きなのです。
肩車、朝礼台、ハシゴのテッペン、屋根の上、
ビルの屋上、丘の上。
登らせてくれるものなら電柱。
何も殿様になって喜びたいのではない。
目線があがるだけで、喜んでいる。

さあ、そこで、問題は・・・
水中だ。
水の中でも、やはり高い所が嬉しいのだろうか?
これが説明のややこしいところなのだが、
水中は、低いところがいい。
すなわち、深いところがいい。
一番深奥部に行きたくなる。

この上下関係を紐解くと、
水平線あたりが気に入らない性格なのだろうか?
標高0mから離れたがっている。
離れたがっていると言ったが、
「ではウインドサーフィンは何だ?」
と追及されると、つらい。
まさに海抜0mの世界そのものではないか!

いったい何が言いたいのか?
自分でも分からぬままサイコロを振り、
奇数が出たら海へ、偶数が出たら山に向かおうかなと、
休日の朝日を浴びているのです。
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  標高900mの湖でウインドだと、両方クリアしているか・・・
by ishimaru_ken | 2017-08-27 06:03 | スポーツ



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
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