<   2008年 09月 ( 30 )   > この月の画像一覧
旅ゆかば⑩ 蕎麦屋好きである
e0077899_891745.jpg
蕎麦屋好きである。
旅をしていて、蕎麦屋を探すのは楽しい。
旅とは、蕎麦屋を探す行為だと勘違いしたくなる。

午前11時を過ぎると、小腹が空いてくる。
蕎麦でも食べようか・・と考え始める。
考え始めた途端、<蕎麦でも>ではなく、
<蕎麦を>食べように考えは進化している。
進化は更に進み、
<絶対蕎麦を>に目標は決まる。

さあそうなると、車を運転している私の目は、
蕎麦の文字しか目に入らなくなる。
<蕎麦、そば、ソバ>
ありとあらゆる看板の中から、その文字を抽出してゆく。
頭がフル回転を始める。
知る人ぞ知る手塚おさむアニメ<ソラン>の主題歌を
蕎麦バージョンで歌ったりする。
「♪~そばぁ~ソバァ~蕎麦ぁ~♪~遥かなぁ宇宙から~」

ところがである!
いざ、蕎麦屋を探すとなると、以外と蕎麦屋は現れない。
以外どころではない。
全く姿を消してしまう。

普段、観光地を車で流していると、
うるさいほどの蕎麦屋の看板に出会う。
これでもか!これでもか!と蕎麦屋の看板が襲ってくる。
蕎麦屋の押し売りかと、ハンドルを叩いてしまう。
蕎麦屋の隣に蕎麦屋があるっちゃどげんこつね!
この街道には、蕎麦屋しかないのか!
ハンドルを叩いたつもりが、クラクションを叩いて、パア~!

ところがである。
今こそ、蕎麦屋を探す人間になったのである。
一端、蕎麦屋を探すとなると、その気持ちはエスカレートする。
心の中は蕎麦一色単になる。
蕎麦以外の事が考えられなくなる。
これは、蕎麦の他では有り得ない現象だ。
蕎麦特有の現象と言っていいだろう。
私だけではなく、
昨今の日本人の傾向と言って、間違いはないだろう。
言葉に収縮させるなら、
<蕎麦屋に私を連れて行って>
ん?どこかの映画で聞いたようなフレーズだが、これこそ真実だ。

うう・・しかし!
なんで、いざ食べたいとなったら、蕎麦屋は姿を消すのだろう?
特に、旨そうな蕎麦屋は積極的に姿を見せなくなる。
ヒナビタ風情の民芸調の蕎麦屋に限って、
姿を見せなくなる。
いつも、あれほど、林立していた蕎麦屋軍団はどこに行ったの?

耐えに耐え、我慢に我慢を重ね、
全く現れない蕎麦屋に幻滅し、
しょうがなく、最初に現れた<そば、うどん、ラーメン>
と書いてある看板の店に入る。
うどんの切れ端が混じっているソバを喰らう。
ゲフっと、腹を満たして、街道を前進する。

するとだ!
必ず、すぐに現れるのだ。
イシマル理論では、かならず! すぐに! 現れるのだ。
実に旨そうな・・理想的な・・蕎麦屋が・・・
e0077899_8123477.jpg
                    岩手そば畑
by ishimaru_ken | 2008-09-30 08:14 | その他
旅ゆかば⑨ 水族館好きである
e0077899_7362135.jpg
水族館好きである。
旅をしていて、水族館が地図上に現れると、迷わず向かう。
水族館のある場所は、わかり易い。
山の中にはない。(旭川水族館は別だ)
海沿いに、コジャレタ大きな建造物があれば、水族館、
もしくは、展望台である。

なんといっても、やはり最大規模の水槽を誇る、沖縄の
<ちゅら海水族館>であろう。
でっかいマンタなんか、3匹以上泳いでるもんね。
何より、体長7~8mのジンベエザメが2頭もゆらゆらしている。
あまりの水槽のデカサと、魚の豊富さに、
「海中にいるみた~い!」
と感嘆の声を挙げる方がいるが・・
(ああたねぇ、海中に潜ったって、こんなにたくさんの種類と
量の魚は見られませんぜ。おまけに、マンタとジンベイザメが
同時になんか、見れるわきゃないですぞ)

そして、この水族館の何よりの特徴・・
なんと・・そのデカイ水槽の前で、食事が出来るのだ!
そのガラスの前で、スパゲティとかカレーとか食べられるのだ。
さらに、驚くべき事に、ビールを飲んでもいいのだ!
私がビールを飲んでいる1mと離れていない水中を、
マンタが悠然と反転したりするのだ。
マンタならいい。
回遊魚のカンパチが、近寄ってきたりするのだ。
今、回遊魚と書いたが、ほんとはこう書きたかったのだ。
刺身高級魚のカンパチが、擦り寄ってきたりするのだ。
シャブシャブ最高魚の、クエがじっと睨んでくれたりするのだ。
滅多に釣れない高級魚ヒラマサが、腹をでっぷり膨らまして
これ見よがしに、過ぎ去ってゆくのだ。

これって、飲み屋街でノレンを掻き分けて入ったら、
水槽があり、活き魚料理の店だった・・に近い衝撃である。
水槽がとんでもなく馬鹿デカイ・・と考えられなくもない。
一応、(もしかして・・)
っと、食べ物カウンターに確かめに行ったのだが、
刺身は売られていなかった
当然だった、申し訳ない。
フィレオフィッシュ系も無かった気がする。
当たり前だった、ごめんなさい。
イカリングフライくらいは、ダメかなあ?
っと、少し足をモジモジした。

この水族館の入り口の券売機に、一年間通し券というのがあった。
その券を買えば、一年間いつ来ても、ただなのだ。
そして、その値段に驚いた。
2回入場した場合とほぼ同じ金額なのだ!
これは、どう考えたらいいのだろう?
イシマル研究所は、こういう結論を出した。

沖縄のちゅら海水族館まで、人はなかなか足を運べない。
ただし、いつも、同じ時期に沖縄に旅行している人ならば、
この券を買ってしまうのだ。
そして、来年の同じ日の、一日前に入場すればいいのだ。
ちゅら海水族館が好きで、
毎年行くのを楽しみにしている方ならば、
こうすれば、半額で入場出来る寸法になる。

あの水槽の前に、外で買い求めたお刺身を持参するのは、
きっと、違反なのだろうな・・?
e0077899_7355764.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-29 07:38 | その他
旅ゆかば⑧ サイクリング好きである
e0077899_7194161.jpg
サイクリング好きである。
旅をしていて、サイクリングロードが地図上に現れると、
迷わず向かう。
サイクリングロードのある場所は、わかり易い。
だって地図にはっきり、サイクリングロードと書いてあるもん。
どこからどこまでか、分り易く書いてあるもん。

最もポピュラーなサイクリングロードは、
川の土手にある。
大きな都市の河川の土手に、それはある。
長いモノは20~50キロになんなんとする。
自転車専用道路と銘打っているので、
安心してチャリを走らせられる。

私はいつも、車にチャリを積んでいる。
そのチャリを川の土手に、悠然と降ろす。
そして走り出す。
・・と云えば、かっこいいのだが、そんな事は
滅多になく、大概は、観光地でレンタル自転車を借りている。
所謂、ママチャリである。
ママチャリを馬鹿にする事なかれ!
ママチャリの実力は、秀でている。
「ママチャリを舐めたらあかんぜよ!」
っと、亡き夏目雅子も言ったとか・・言わなかったとか・・

少なくとも、私は言っている。
マウンテンバイクに乗るイシマルを追い越してゆく
おばちゃんママチャリを見た私が、証言している。
『舐めたらあかんですよ』

サイクリングロードは
何十万円もする自転車に乗っている人だけが
走っているわけではない。
サンキュッパで購入程度の私が、走っている。
当然、イチキュッパのおばちゃんも走っている。
いやいや、キュッパのおばちゃんは、速い。
私が、スポーツとして走っている横を
前のカゴに大根とネギを満載にして、抜いてゆく。
スイスイ抜いてゆく。
時折、カゴから跳ねて飛び出したピーマンの袋を
拾いに戻る姿が美しい。

自転車の世界選手権がオリンピック競技にもあるが、
日本発として、
<ママチャリ選手権>というのを、是非やって頂きたい!
勿論、前カゴ付きだ。
競馬のように、体重に応じてハンデを付ける。
つまり、軽い人には前カゴに大根だの玉ネギだの錘を入れる。
ギアは無いし、サドルも低いままだ。
自転車の原点競技の開催だ!
なんなら、出場資格に、年に250日以上、スーパーに
買い物に行っているという項目を加えても構わない。

舐めんなよ、ママチャリ!
e0077899_719175.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-28 07:21 | その他
旅ゆかば⑦ スパ好きである
e0077899_6384919.jpg
スパ好きである。
旅をしていて、スパが地図上に現れると、迷わず向かう。
スパのある場所は、わかり易いとは言いがたい。
どうやって見つけるか?

大きめの街道を走っていると、スパの看板が現れる。
<○○の湯> という表記が典型的だ。
<天然温泉○○○> などというのも多い。
この○○○の部分に、<ゆらり>だの<パルパル>だのが入る。
このスパに、はやりの傾向は、あるにはある。
風呂に重きを置いているか、その後の、
食事休憩に重きを置いているかである。

スパにも、良い風呂と、そうでない風呂がある。
良い風呂とは、自分にとって気に入る・・という意味である。
面白い事に、入浴料金の高い方が、良い風呂だとは限らない。
むしろ、その反対の場合が多い。

私の好みは、露天風呂である。
というより、露天風呂にしか入らない。
室内の風呂に入ると、暑過ぎてのぼせるのである。
1分も浸かっていられないのだ。
その点、露天であれば、頭が涼しい。
ちょっと浸かって、長い間、外気で、身体を冷やす。
身体を冷やす為にお風呂に浸かっているというのが、真相だ。

ただし、露天が1つだと、飽きてしまう。
望むらくは、3つも、4つもあれば、いう事はない。
露天風呂から露天風呂に渡り歩き、時間が潰せる。
払った料金分、取り返せる。
今、時間が潰せる・・と言ったが、私にとってスパ(銭湯)は
いかに時間を消化出来るかの戦いの場だといっていい。

入り口で700円払ったとしよう。
入ったのは、午後4時だ。
もし、身体だけ洗って早く出てきて構わないと云うのなら、
4時10分に出てこられる。
むしろ、出て来たい。
しかし、700円は、普通の銭湯代としては高いワケだから、
なんとかその分位は、楽しまなければならんだろう・・
大人として、恥ずかしいだろう・・

ってなワケで、私を楽しませてくれるのは、
数のある露天風呂と相成った。
それでも、どう頑張っても、スパ内で1時間潰す能力がない。
本も持ち込めないし、食べ物も駄目だ。
周りを眺めると、私より前から入っていて、
私より後から出る人が殆どだ。
いったい、みんなはどうやって時間を潰しているのだろう?
何を考えているのだろう?

私の様に、露天から露天へ、うなぎのタレ浸けの様に、
移動している人も少ない。
浸かったら浸かりっ放しが、常識らしい。

私にとって、1000円を超えるスパは、単に無駄使いなのです。
あなたはどうです?
1000円分使いきってますぅ?
e0077899_6374882.jpg
                     秋田 泥湯温泉
by ishimaru_ken | 2008-09-27 06:40 | その他
律儀な彼岸花
e0077899_8124092.jpg
<彼岸花>
又の名を、<まんじゅしゃげ>

ひがんばなと名付けられたこの花は、とても律儀だ。
毎年、必ず、お彼岸に花を咲かす。
冷夏だろうと、酷暑の夏だろうと、天候不順とは関係なく、
お彼岸に真っ紅な姿を見せる。

桜だって、毎年同じ時期に咲く・・と言えるでしょうか?
いえいえ、桜は開花が結構ズレるよね。
しかも、桜前線は、南から北上してゆく。

ところが、彼岸花・・
ほぼ北から南まで、お彼岸を狙ったかのように、顔を見せる。
「お彼岸ですよ~おはぎを食べましょう~」
っと語りかけてくれる。
ん?
おはぎ・・まんじゅう・・
まんじゅしゃげ・・
まさか、まんじゅ=まんじゅう じゃないだろうね?
曼珠沙華と漢字で書く。
梵語であるらしい。
私的には、まんじゅうであって欲しい。
おはぎを食べる意味合いがはっきりして、嬉しいではないか。

彼岸花は球根で増えていく。
その球根が、我々の身体を救ってくれるのだ。
ヒザが痛くて眠れない。
腰が重くて立ち上がれない。
そんな時、昔からの民間療法がある。

・彼岸花の球根を大根おろしで摺り下ろす。
・それをガーゼに塗り、足の裏にシップする。
・そのまま朝まで眠る。

するとあ~ら不思議~あんなに辛かった痛みがどこへやら~
騙されたと思ってやってみんさい。
まずは、彼岸花の在り処を探す事から始めなきゃ。
あの紅い花が咲いている内は、すぐに分るのだが、
散ってしまうと、あれれ?どこ?
そうならない為にも、観察しておくべきは、
花ではなく、茎や葉っぱである。
ニラのようなスルーと伸びた葉っぱをしている。
図鑑か、ネットで写真を見ておくといい。

そしてここが大事なところだが、
(にんにくに似た)球根を全部採ってしまわない事。
半分以上残してあげれば、又、増えていく。
土の中で、半分だけモイデあげましょう。
なんせ、あれだけ律儀なんだから、
こちらも敬意をもってモイデあげなきゃ。
e0077899_8121770.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-26 08:13 | その他
旅ゆかば⑥ ロープウエイ好きである
e0077899_522827.jpg
ロープウエイ好きである。
旅をしていて、ロープウエイが地図上に現れると、迷わず向かう。
ロープウエイのある場所は、わかり易い。
キョロキョロしていれば、山に張られているロープを
見つけられる。

ロープウエイは年々増えている。
高齢化が進む日本で、
気易く山の頂上に立ちたい欲求を叶えられるからだろうか・・
確かに、5~10分の高所移動で、
遥かな高みに立てるのは魅力だ。

ロープウエイが目の前にあって乗らなかった事はない。
必ず、乗る。
料金を払って階段を登り、乗り場に急ぐ。
時間がくると、係員が、入り口のドアを開けてくれる。
空いていれば、最後尾・・
すなわち、去ってゆく方向が見える位置に陣取る。
窓があれば、すぐに開ける。
外気に触れたいのだ。
やがて、ジリリリリリ~の合図と共に、
ゆらり・・大きな箱が動き出す。
あの瞬間が好きだ。
(もう待ったなしですよ)と囁かれているような気がする。

時折、ロープウエイが止まってしまう事故が報じられる。
救出劇をテレビのニュースで、見る事がある。
だからだろうか・・この箱に乗ったらすぐに、
床を調べてしまう。
床に穴が開き、そこから、
ロープで救出されるシーンを見たような気がする。
少なくとも、海外の映画では、床に穴が開いていた
しかし、今まで乗ったロープウエイの床に継ぎ目は無かった。
う~む、どこから、脱出するのだろう?
ロープワークは、クライミングをやっているので、
得意な分野なんだけんど・・
一度、脱出してみたい・・と考えるのは不謹慎だろうか?
e0077899_52510.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-25 05:03 | その他
旅ゆかば⑤ 道の駅好きである
e0077899_9163573.jpg
               ばばへらアイスを売るばば
<道の駅好き>である。
旅をしていて、道の駅が地図上に現れると、迷わず向かう。
道の駅のある場所は、わかり易い。
迷わず向かうと言ったが、向かわなくとも、
そのうち、向こうから、はいここですよ~と現れる。

全国各地、たくさんある。どこにでもある。
コンビニに順じて、必ずある・・と断言してもいい。
最近は、その地方の特色を生かした道の駅が増えた。
建物を閉鎖された小学校の校舎風にしたり、
様々な工夫を凝らしている。
野菜や果物を、作った方の名前入りで販売している所が多い。
名前どころか、本人の顔写真まで掲げている所もある。
大概、おじいちゃんである。
名前も、<米次郎>だとか、<平作>だとかだ。
ホントにそんな名前なのか疑いたくなるほどの野菜向きの名前だ。
芸名や、ペンネームがあるように、お百姓さんも
ベジタブルネームを使っているのかもしれない。
ファームネームと云うのかもしれない。

道の駅というからには、車に乗った人しか来ない。
車で旅する観光客しか来ない。
地元の人は来ない。
だから、本人の顔写真は見たものの、
米次郎さんにも平作さんにも、会う事はない。
恐らく、生涯ない。
ないにも拘わらず、平作さんに会った気分になる。
だから、ついつい、旅の最中では食べられるハズのない野菜を
買い込んだりする。
買い込んだ<クワイの実>を、次の日に車の中で、
発見したりすると、それなりに傷つく。
(クワイって、どう料理するんだろう?)

道の駅という名前も、最近は応用を見せ、
<海の駅>なんてのも出来た。
<村の駅>や、<町の駅>もあった気がする。
そうなると、その内、<山の駅> <川の駅>
も出来るだろう。
それとも、もうあるのかもしれない。
<オートバイの駅> <自転車の駅>なんでも、ござれだ。
挙句、じゃあってんで、<鉄道の駅>を造っちまえ~!
そうか、そりゃ当たり前か・・
っと、振り出しに戻ったところで、バイバイ・・
e0077899_9142193.jpg
         みずの実(東北地方産)       
by ishimaru_ken | 2008-09-24 09:18 | その他
旅ゆかば④ 城好きである
e0077899_725334.jpg
城好きである。
旅をしていて、城が地図上に現れると、迷わず向かう。
城のある場所は、わかり易い。

平野にある城を探すのは、最も簡単だ。
街の真ん中に行けばいい。
城下町とはよくぞ言ったもので、城を中心に街が出来たのだから、
その形状は数百年経っても、変わっていない。
天守閣を築城してあれば、数キロ先からでも、見つけられる。
私のお気に入りの城は、
<松本城> <高知城> <岡城> だ。

松本城と高知城は、戦(いくさ)の為の城造りが随所に見える。
城とは、殿様が天守閣で威張る為のものではない事を、
これらの城は教えてくれる。
どうやって、戦うかを追求した建築物だ。
ある意味、殿様は、これほど怯えていたのか・・と
イヤミな想像もしてしまうほど、
ワナが張り巡らされている。
<隠し部屋>や<落とし穴>がある。
守りやすく、攻めにくい構造だ。

ところで、もうひとつの<岡城(おかじょう)>とは・・?
それは、大分県は竹田市にある。
滝廉太郎作曲の、<荒城の月>の舞台になった城だ。
今は、天守閣はない。
街から少し離れた、丘の上に、城壁のみが残っている。
古戦場の跡の雰囲気がプンプンする佇まいだ。
ソレもそのはず、この岡城ではその昔、凄まじい戦いがあった。

昔々、齢18才の若い殿様がおられた。
その城を、2万人の軍勢が攻めたのである。
そして、その殿様と共に戦った武士が、なんと300人!
20000人300人
単純計算では、
一人で、66人を相手にしなければならない。
結果から言うと、
勝ったのである。
300人が勝ったのである。
まるで、アメリカ建国史にも出てくる<アラモの砦>そのものだ。

現在、その名残を見せるかの様に、城壁は反り立っている。
その城壁を降りようというお馬鹿な子供がいた。
45年も前の話しだ。
小学6年生の子供らが、ふいにそれを口にした。
「城壁をみんなで降りようぜ!」
登るのではなく、降りるのである。
今すでに、城壁の上に位置しているのだから、
そういう発想になった。
よし、降りよう!・・と賛成したお馬鹿な仲間5人ほどが、
石に手をかけた。
下を覗き込む。
高い!
遥か下に、桜の大木が見える。
ゴクリと唾を飲み込む。

「いくぞ~~!」
誰ともない掛け声と共に、身体を宙に躍らせる。
靴先で、見えない岩のとっかかりを探す。
じわり・・じわり・・
身体を下げてゆく。
身長分ほど、城壁を下った時だ。
「ワア~~~!」という歓声が挙がった。
見上げると、一緒に降りていたはずの仲間が上から見ている。
そして、逃げ出したのだ。
どうも、みんなは、言うだけ言ったものの、
降りる勇気はなかったらしい。
本当に降りていくイシマルを見て、怖くなったらしい。
(おら、知らねえ)
と、クモの子散らしたのである。

城壁で、固まってしまった12才のイシマル。
古の18才の殿様に、必死のお願いをしたのを覚えている。
「どうか、ボクを落とさないで下さい!味方でぇ~す!」
e0077899_7221623.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-23 07:27 | その他
旅ゆかば③ 滝好きである
e0077899_7421329.jpg
滝好きである。
旅をしていて、滝が地図上に現れると、迷わず向かう。
滝のある場所は、わかりにくい

昨日までの、ダムと灯台は、わかり易かった。
しかしながら、滝は簡単に見つからない。
なぜだろう?
答えは、簡単だった。
ダムや灯台は人工物だが、滝は自然のモノだから。
幻の滝などとも云われる滝があるように、
基本的には、山深くに隠れている。
滝のあるような場所に幹線道路は造らない。
従って、滝に行くには、滝用の道を造る場合が多い。

大概の観光地とされる滝には、歩道を歩いて行かねばならない。
駐車場から、崖の道を降りていく場合と、
川沿いにだらだらと登って行く場合とがある。
どちらが、滝に出会った時、感動的かというと、
後者である。
だらだらと、歩いて行った先に、
見上げるような瀑布が出現すると、思わ歓声が挙がる。
おおおおお~~~!
皆が皆、同じ声を挙げる。
挙げない人はいない。
挙げないような人は最初から来ない。

おおおおお~~~!」の後に続く感嘆詞は、
ふえ~~~!」である。
皆、同じ感嘆詞を吐く。
吐かない人はいない。
吐かないような人は、最初の「おおおおお~!」も挙げない。

ここで、滝の新たな見方をお教えしましょう。
(参照;2005、10月10日、不思議体験)
e0077899_7415416.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-22 07:43 | その他
旅ゆかば② 灯台好きである
e0077899_634270.jpg
灯台好きである。
旅をしていて、灯台が地図上に現れると、迷わず向かう。
灯台のある場所はわかり易い。
半島の最もはじっこに行けばいい。
最南端、最北端など<最>とい文字があったら、まず間違いない。
<岬>という文字が付くところにも、もれなく灯台がある。

最近の灯台で、人が常駐している所を探すのは大変だ。
もし居たとしても、昼間の観光用の料金徴収係りとしてである。
殆どの灯台は、コンピューター制御されて、無人である。
だからだろうか、その地に赴くと、ほのかな淋しさを感じる。
灯台に塗られたペンキの白さが、空しい。
<灯台守(とうだいもり)>という職業があった昔が偲ばれる。

はて、ここで困った。
灯台の写真をお見せしようとしたのだが、
先日のパソコンのストライキで、写真がすべてパーになった由、
一枚も無くなったのだ。
昨日のダムも、ほとんど無くなった。
とはいえ、ダムは写真を撮るのがとても難しい。
余りにも、デカイので、
全体像をカメラに収める場所を探さなければならない。
そんな場所など、ダムを造る様な山間部にあるはずもなく、
危険を冒して、崖を登らなければならない。

それに引き換え、灯台はカメラに収めやすい。
どこから、どうシャッターを押しても、それなりの写真になる。
バックに青空か、夕焼けがあれば、
新聞に投稿したくなる写真が撮れる。
カモメやトンビにお願いすれば、さらに、芸術性が高まる。
沖合いを漁師さんの小さい船なんか通った日には、
「やり過ぎだろう!」
っと、悲鳴を挙げたくなる。

そして、ここは、人工音のない世界だ。
道路から、離れている所が多く、車が通らない。
人も余り来ない。
民家もなければ、電柱もない。
<灯台しかない場所>・・それが、灯台のある場所だ。
e0077899_621853.jpg

by ishimaru_ken | 2008-09-21 06:04 | その他



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
検索

リンク集

以前の記事
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月

画像一覧