ワールドカップの選手たち
e0077899_14351537.jpg
 ウインドサーフィンのワールドカップが、開かれた。
神奈川県の三浦半島の津久井浜。
世界中の猛者、男子64名、女子20名が集まった。
完璧なるプロ集団である。
個人競技なので、海の上を自由に使っていい。

そう、この自由というところが、今回突出している。
普段、風が吹けば、津久井浜の海上は、
ウインドサーファーで満たされる。
数百人が色とりどりのセールで走っている。
ところが、大会期間中は、ワールドカッパー達の独占だ。
80人あまりの選手だけが、海上を走り回っている。
彼らは、身体が大きいので、使用するセールもでかい。
普段見ている津久井の海が、とても狭く感じる。
アソコからアソコまで、あっという間に行ってしまう。
すなわちスピードが速い。
沈(チン)をしている選手などいない。

レースは風次第で、中断したり、いきなり始まったり・・
さしたる指示が出ている訳でもないのに、
選手は、自分の出番を間違うこともなく、
整然とレースをこなしてゆく。
当たり前といえば、当たり前なのだが、
プロ意識と、そのウインド力に感嘆してしまう。
彼らが大人だとすれば、私なんぞは、小学低学年でしかない。
いや、それ以上の技術力の差がある。

世界を転戦している選手の最大の特徴は、
《ずぶとさ》 ではないだろうか?
少々のことに動じない。
トラブルはあって当たり前。
繊細なルーティーンや、ジンクスなど、
何の役にも立たないと思っているフシがある。
変幻自在と言っていい。

なんせ相手は海だ。
風だ。
時には、風速30m超えで、レースをする彼ら。
室内競技にない豪胆さが要求されている。
彼らは、一年間に10戦を戦うのである。
陸上競技のように、身ひとつで行けない。
大量の道具を運ばなくてはならない。
ずぶとさがなければ、やっていけない。
e0077899_1435229.jpg

# by ishimaru_ken | 2017-05-22 05:34 | スポーツ
グリセードの震えるお誘い
e0077899_1513635.jpg
 「アイゼンとサングラスに靴カバーを持ってきて」
グリセードに参加する隊員に、メールを送っている。
すべての事をいっきにメールすれば、手っ取り早いのだが、
なぜか小出しに連絡する。
 「泊まりは、オートキャンプ場」
次の日に 
 「自転車持ってきて」
二日ほどして、
 「朝5時起床、6時出発」
次の日に
 「キャンプ場は寒いので、防寒対策を・・炭火で暖をとる」

なぜこんなに小出しにしているのだろうか?
応えは簡単。
《あおっているのである》
楽しみなグリセード登山に早く行きたくなるように、
煽っている。
いっ時も忘れないように、次々に連絡がいく。
待ち遠しさに拍車をかけている。
前日だけ、嬉しくて眠れなくなるような煽り方ではない。
隊員をして、一週間前からワクワクがとまらず、
口から泡を噴き出しそうにさせている。

 「ラム肉、ワインなどの買い物は、やっておく」
もはや目を白黒させている様子がうかがえる。
 「湯たんぽはあるので、布団は持参して」
鼻息が荒くなっている。

その証拠に、仕事中にも拘わらず、
返事がすぐにくる。
こっちが送ったか送らないかのタイミングで、
送り返してくる。
 『わっかりましたアア~!!
気合いの入り方が尋常でない。

昔、黒電話の時代に、チリチリチリの最初の、
チンッがなった途端に受話器をあげる人がいた。
彼女からの電話を待っているのである。
いや、チンッすら聞けないほどのタイミングの速さで、
取り上げるつわものもいた。
かかってきた瞬間、電話がつながった瞬間が、
彼には分かったらしい。
テレパシーかオカルトの世界である。

さっき異常に早い返事メールをくれたスギヤマ隊員の場合、
返信タイムがどんどん加速している。
そのうち、私が送る前に、返事が来るにちがいない。
泡を噴きながら・・・
e0077899_15125497.jpg
    2011年のチャレンジの時
# by ishimaru_ken | 2017-05-21 05:56 | スポーツ
廊下がなが~~い
e0077899_14161633.jpg
 ホテルの廊下が長い!
よくある。
頻繁にある。
どのくらい長いかと云うと、とんでもなく長い。
行って帰ってくるのに、タクシーを呼びたくなる。
 (おおげさです)
自転車が欲しくなる。
 (ほんとです)

たまたま一番奥の部屋になる事がある。
ユトリロの描く絵画の遠近法によれば、
最果ての、点に位置する部屋である。
槍の先端という表現にもあたる。
むしろ、吹き矢の先っぽが正しいか。

その部屋を出た私が、長い廊下をソソと歩き、
エレベーターホールまでやってくる。
下向きのボタンを押す。
っと、その時、我に返るのだ・・
「部屋に、携帯を忘れた!」
やには、廊下を振り返る。
ユトリロの遠近法が、はるか彼方を指している。
 「あそこまで戻るんだゼ」
やはりタクシーを呼びたくなる。

これが、曲線の通路であったり、
あるいは、何回も曲がった廊下であれば、
さほどの憂慮はしない。
戻る気力が湧いてくる。

だのに・・・
直線の廊下は、私に難題をふっかけている。
私の精神力を試している。
今風に云えば、メンタルを鍛えようとしている。
 「アナタは何回くらいの往復に耐えられますか?
  サッカーのサイドバックは数十回全力疾走で耐えてますゼ」
e0077899_14155656.jpg
         ダッシュ!
# by ishimaru_ken | 2017-05-20 05:40 | その他
準備がおろそかに
e0077899_1484710.jpg
 すべて準備である。
ほとんど準備の段階で勝負は決まっている。
たとえば・・・

ウインドサーフィンのレースの場合。
レースの10分前、
もっと前の、1時間前、
いや、4時間前、
さらにさかのぼれば、前日・・
すでに前日からレースは始まっている。
一週間前から始まっているという賢者もいる。

これはすべてのスポーツにつながる。
本番が始まったときに、
何も考えなくてイイ状態を作り出すのがベストだ。
『声援だけが、わが身を押してくれる状態』
『雑音のない状態』
『心配をしなくていい状態』

この反対語を並べてみよう。
 『忘れ物をした』
 『なんか、小指痛い』
 『ねぇ、銀行振込みしてくれたぁ~?』

準備とは、その人の性格が反映される。
いい加減な人は、準備がおろそかになりがちだ。
おろそかになった事すら気付いていない。

 「誰か、○○持ってな~い?」
よく耳にする言葉だ。
 「アレー、これ壊れてるじゃ~ん!」
今頃気付いても遅い。
怠慢な彼に巻き込まれるのも迷惑なのだが、
なんとかしてあげたくもなる。
たった一人の準備不足が、大勢の成果を引き下げている。
しかし・・・

準備とは、万端にしたハズなのに、どこかに穴があって、
思わぬトラブルを抱えるモノとも言えよう。
完璧なる準備万端はむつかしい。
ゆえに、経験がモノをいう。
経験することで、準備が万全に近づく。
いつか言ってみたい。
 「準備だけは万全だったネ」
e0077899_1482950.jpg

# by ishimaru_ken | 2017-05-19 05:54 | スポーツ
脱脂粉乳をアナタは飲みましたか?
e0077899_19341565.jpg
 《脱脂粉乳》 だっしふんにゅう

 「脱脂粉乳飲んだよネ、マズかったよネ」
このフレーズを、よく耳にする。
 「給食で配られて、みんな残したよネ」
コレも聞く。
さらに・・・
 「いやな匂いがポワ~ンとして、あれはアメリカの策略だよネ」
 「脱脂粉乳のセイで、俺達、味覚が狂ったよぉ~」
 「あれって、豚の餌だろ?」

50年ほど前、給食で、牛乳と称されて、
脱脂粉乳が配られた。
昼食どきになると、
大きなズンドウに温められた牛乳もどきが、教室に運ばれ、
担当の生徒によって、アルミ食器につがれていった。
主食はコッペパンだった。
つまりコッペパンのスープが、脱脂粉乳という訳だ。

こいつが、見事なまでに人気がなかった。
食事のあと、飲み残しがずいぶんあった。
全く手をつけない女子だらけであった。
さあ、そんな時だ・・・

最初にズンドウで配ったあと、
ズンドウの底に残った僅かな汁がある。
そこに目を付けた子供が数人いた。
 「この残りなんだけんど、誰か飲む?」
すると・・・
さっと手を挙げる数人。
その中に、なぜか、けんじろう君がいた。

けんじろう君は、その味がとても好きなワケではない。
しかし、マズイとも思っていない。
単に、食料が足らないのだ。
コッペパンとおかずと一杯の汁では、足りなかった。
お代わりが頂けるものなら、なんでもよかった。
 「はい!」
手をあげると、他に3人、顔にハタケをつくった子供が並んだ。
お代わり食器に、並々とつがれた脱脂粉乳を、
持ち帰り、机の上で、ジュルジュルとすすった。

考えてみれば、高タンパク低カロリーである。
毎日毎日、コイツをお代わりしているのである。
田舎の子供が、アスリートになりかけている。

さらにけんじろう君は、ほほを赤らめていた。
(周りにいる奴らが残した粉乳を全部飲みたいなあ~)

 《脱脂粉乳を悪く言わない党》
 《脱脂粉乳のおかげです協会》
 《脱脂粉乳に育てられました集会》
の立ち上げならば、少しは参加したいです・・はい。
e0077899_548293.jpg

# by ishimaru_ken | 2017-05-18 05:32 | 昔々おバカな話
箱根登山鉄道 引退
e0077899_15574295.jpg
 「箱根登山鉄道の車両が引退する」
2月にそんな情報が伝わってきた。
出かけることにした。
60年前に作られたレトロな車両が、最後のお勤めをするらしい。
最終日に箱根駅のホームにいた。

「おそらく、とんでもない混雑になるだろナ」
最後となれば、鉄道ファンでなくとも、どっと押しかける。
ブルートレインの引退時もそうだった。
ところが・・・
ホームは、閑散とはしていないものの、
混雑はない。
軽い拍子抜け。
やがて、110番の水色車両がやってきた。
乗り込む。
周りを見回すと、なにやら外国人が多い。
ヨーロッパからの方がたくさん見受けられる。
 「ホエアカム フロム?」
 『ポーチュギー』
ポルトガルからおいでなさったそうだ。
最終の列車に乗りたかったと語っている。
ふ~む、わざわざこのために・・
乗客の半分くらいは、海外の方だ。

そもそもこの登山鉄道は、その昔、
横浜だのの都内在住の海外の方達が、
箱根の山の高原に避暑に向かうために造られた、
とも言われている。
懐かしさや、想い出は外国人の方が多いのかもしれない。
ガタコンカタコン
スイッチバックを繰り返しながら、
斜度80パーミルを登ってゆく。
80パーミルとは、1000m進む間に、
80m高度が上がるという角度である。
4人座りの席で、進行方向に対して、後ろ向きに座っている人は、
座席からズリ落ちそうになる。
そんな角度だ。
試しに、カップに水を注いで窓枠に置けば、
水面は斜めになっている。

車両が引退したからといって、登山鉄道がなくなるワケではない。
新車両として、冷暖房の効く快適な車両にかわられる。
ところで引退した車両は、どうなるのだろう?
日本人が拵えたモノは非常に性能も耐久性も良いらしく、
使おうと思えば、まだまだイケルそうだ。
特に、この路線は、新幹線と同じの広い軌道用であり、
それは、世界中の車両と共通しているのである。

ひょっとすると、今後、世界のどこかの国で、
110のナンバーが付いた、水色の列車が見られるかもしれない。
e0077899_15572544.jpg

# by ishimaru_ken | 2017-05-17 05:56 | 仕事
セリフの覚え方 教わる
e0077899_13591944.jpg
 俳優にして、雀士である彼にセリフ覚えの真髄をきいた。
彼とは、 《萩原聖人》 はぎわらまさと
雀士(じゃんし)とは、麻雀をする人の意である。
彼の場合、その達人になっている人である。
プロでもないのに、麻雀プロの世界で勝ちまくっている驚くべき人である。
いまや、麻雀は、競技麻雀が盛んになり、
賭け事を越えて、見せる競技になった。
つまり、将棋や囲碁に肩を並べようとしている。
プロたちが、その技を見せるのである。闘いを魅せるのである。
まだ競技としての歴史は浅いものの、ゲームとしては、
世界一の奥深さを持つ麻雀。
いずれ、世界トーナメントが行なわれても不思議でない。
頭を使い、指先を駆使する麻雀は、
高齢者の痴呆防止に役立つと、奨励されている。
その達人であり、役者のまさとが、私と語る・・・
 (まさととの古い関係は後日) 

 「麻雀を終わった後って、頭脳が異常に興奮してますよネ」
 『うん、してるな』 
 「眠れませんよネ」 
 『酒でも呑まないとな』 
 「ボクは、そんな時、台本のセリフを覚えるんですネ」
 『ほお・・』 
 「すると、なぜか、もの凄くセリフ覚えがいいんですヨ!」
 『身体は疲れているのに?』 
 「ええ、長いセリフでも、どんどん覚えられる!」
 『ひえ~~~なんで?』
 「たぶん・・脳みそが異常に活性化しているんでしょうネ」
 『麻雀によって?』
 「麻雀で」 

 『将棋じゃダメなの?』 
 「将棋を12時間とか、24時間とか出来ますか?」
 『ムリだなぁ~』
 「イシマルさん、昔、麻雀連続48時間とかやったでしょ!」
 『若い頃の昔?・・やった、72時間もあったかもしんない』
 「その直後、セリフ覚えれば良かったんですヨ!」
 『そうか!』
 「脳みそが活性化しているんですヨ!」 

 『・・んでもサ、その頃、セリフ自体があんまりなくてサ』
 「へっ?」
 『ん~だからぁ~役者として、覚えるセリフ量が少なくてサ』
 「・・・・・」
 『あいづち・・とか』
 「・・・」
 『脳の活性化が、さして役に立たないんじゃないか・・と』
 「・」
 『むつかしいねぇ 人生・・』
e0077899_13580817.jpg


# by ishimaru_ken | 2017-05-16 06:03 | 仕事



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
検索

リンク集

以前の記事
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月

画像一覧