ラスト ゴーリキ
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 先日、御嶽山に登った折、《強力(ごうりき)》の方と、
同行させて貰った。
倉本さん。

強力とは、山に大きな荷物を運びあげる職人である。
その昔、富士山には強力が何人もいた。
他の山にも、その山専門の強力がおられて、
とんでもない重い荷物をかかえ上げた。
40キロ、50キロは当たり前で、
80キロを担げなければ、強力とは呼ばれなかった。

その倉本さん、
強力だけをやっている数少ない強力のプロである。
彼は、荷物ではなく、人間を山頂まで担ぎ上げる。
体重と荷物を合わせると、80キロにもなる物体を、
御嶽山3067mの高みまで、担いで登るのである。
となると、どんな体格をしているのかと思われるでしょ?
冒頭の写真をご覧になって分かるように、細くて小さい。
私より一回り小さい。

「えっ、アナタが・・」
担がれる方が、彼に出会うと、思わず言葉を失うそうだ。
大丈夫なのか、質問されると言う。
おっと、その前に<担がれる方>の説明をしよう。
その方は、御嶽山に登りたいが体力的に無理なので、
担ぎを、依頼する。
いにしえより、御嶽山信仰は篤く、信徒の方は、
お年を召しても頂きに立ちたい。
その想いを叶えるのが、強力の務めだ。
しかし、人ひとりおぶって登るなんて、人間ワザとは思えない。
しかもアノ身体つきで・・
年齢を訊いて、ふんぞりかえった。
61才!
30代後半にしか見えない肌ツヤ。
真っ黒い目んたま。
黒々とした髪。

「下りで、4キロも体重が減りますネ」
下りこそ、非常に気を遣うと語る。
山は、やはり下りが難しい。
万が一でも、転んだり、お客様を落としたりできない。

彼は、いまではこう呼ばれている。
《日本、最後の強力》
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   こちらは、弱力のわたし
# by ishimaru_ken | 2017-11-09 05:33 | スポーツ
ホテルに泊まる
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 関東近県にあるロケ地に撮影にゆく。
連日、同所での撮影ともなると、いちいち家に帰るのもなんなので、
ホテル宿泊となる。
そんな先日・・・

世の中は3連休。
ロケ地近くのホテルが満杯。
しかたなく、なるべく近いホテルをとって貰った。
しかして、夜遅くロケが終わってからホテルに向かう。
カーナビにホテルの電話番号を入れる。
カーナビが到着時刻を知らせてくれる。
<1時間30分>

あんですと?
なるべく近くが・・ソレですか?
近場がコレですか?
試しに、我が家まで、カーナビに入れてみる。
<1時間50分>

変わらないじゃないか、たいして!
せっかく「楽しよう」とのホテル泊なのに、
むしろ、遠くに連れ去られる感覚がある。
旅に出た感すらある。
途中、ガソリンを足し入れたのはご愛敬だろうか。
まさか、県を跨いでしまわないだろうナ・・

私のいる世界は、
合理的だの近道だのという思考経路が封印されている。
ああ~面白いかな、この世界。
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# by ishimaru_ken | 2017-11-08 05:26 | 仕事
御嶽山 登る
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 2014年、9月27日、11時52分
御嶽山(おんたけさん)が噴いた。
後日、判明したが、水蒸気噴火だった。
噴いた時が、悪かった。
土曜日、快晴、紅葉真っ盛り。
おおぜいの登山者が、頂上付近にいた。
お昼どき、お弁当の時間帯でもあった。

もし・・・
何事も、もしがつきまとう。
「もし、土曜日でなければ」
「もし、あの時間でなければ」
「もし、違う山に登っていれば」
もし、もし、もし、もし・・・
多くのもしがある。

そして、多くの『ハズレもし』もある。
つまり、偶然、行くのをやめた人もいる。
ほんの少し、時間がズレた人もいる。
被災にあった人と、会わなかった人の差はない。
単なる偶然だ。

では、我々が、同じような災害に出くわした時、
あるいは、出くわす可能性のある場所に行く場合、
生き延びる手立てはないのか?

う~む、難しい問題だ。
しかし、私は、「手立てはある」のではないかと考える。
考える派だという言い方をしよう。

山に登るだの、海で遊ぶだの、
自然の中で喜々としていたい時には、
ただただ遊びそのものを謳歌していたい。
死などという究極のマイナス要素を忘れていたい。
ところが・・・

自然は、そんな身勝手な人間に、平等に災難を振りかける。
災難を逃れるすべは、本人の危険回避能力しかない。
御嶽山に、その能力を当てはめると、
最終的には、「行かない」という結論になる。
「火山に登らない」・・となる。
そもそも「山に登らない」・・となる。
つきつめると、「家から出ない」・・となる。

で、わたしは・・・行ってきました。
雪、降りました。
滅多にない晴天に恵まれました。
御嶽山、素晴らしい山です。
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# by ishimaru_ken | 2017-11-07 05:58 | スポーツ
とある朝食
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 とあるバイキング朝食。
早朝、一番に朝食会場にいく。
ズラリと並んだ食材が香りをたてている。
この10年来当たり前になった朝食バイキング。
アレもとるコレもとる、取り放題のバイキング。
あまりにも常識となってしまい、
沢山の料理が有ることが当たり前となり、
その状態にマヒしてしまっているかもしれないバイキング。

「納豆がないじゃないか!」
たっぷり料理があるにも関わらず、納豆がないだけで、
不機嫌になってしまってる自分がいる。
随分、傲慢ではないか。

「カレーがおこちゃまカレーじゃないか」
カレーがあるだけで喜ばしいハズなのに、
甘いカレーはイヤだと口を尖らせている。

自宅でこれだけの食材を、朝から揃えるのは、不可能に近い。
一日だけなら可能かもしれないが、連日は無理だ。
「いろんなモノを食べましょう」
健康面でも、ダイエット面でも、呼びかけられる。
朝食にバイキングがあるからこそ、
前日の夕食を減らすことができる。
結果、トレイ2つでも乗り切れていない。

「さあ、食うぞ!」
っと意気込むが、すぐには箸を付けられない。
まず、納豆のビニール蓋を取り、捏ねなければならない。
しかもふたつ。

ノリのビニールを千切らなければならない。
これが、やっかい。
両手で持って、はじっこを千切るのだが、
かなり慎重にやらねば、外側に曲がって切れてしまい、
袋が開かない。
それどころか反対に曲がると、ノリが千切れてしまう。
これまで何度もこの失敗を繰り返してきた。

トマトの緑のヘタを取らなければならない。
これが悔しい。
アレは、最初からいらないんだがなあ~
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# by ishimaru_ken | 2017-11-06 06:05 | その他
宮ケ瀬ダム 放水
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 ダムでも観に行こう。
車で家を出た。
あくまで、「ダムでも」の気持ちが漂っていた。
久々の休み、東京近郊の山の中にでも行ってみよう、
家でゴロゴロしているのがつまらなかっただけだ。

さて、たどり着いたダムは、
《宮ケ瀬ダム》
2000年にできた、関東一の大きなダム。
その建設中に起きた私のお馬鹿な話は、あとで・・

ダムの、しも側にたどりついてみると、
駐車場にたくさんの車が停まっている。
バスも並んでいる。
<ダムはこちら>という案内板に従い、歩いていると、
小学生とおぼしき団体が、幾組も、
歓声をあげながら進んでゆく。
(ふ~ん、こんなに人が集う観光地なんだ・・)

やがて、ダムの直下に着いた。
ん・・?
おおぜいの人達が、地面にしゃがみ込み、
何かを待っている。
アナウンスが流れる。
「ただいまより、放水を始めます」

ジャアアア~~
ドバァアアアア~~~~~
2本の放水管から、泡のような真っ白い水が噴き出した。
「毎秒30トン」だと、アナウンス。
「6分間だ」とも。
「ダムの上には、2億トンの水が溜まっている」とも・・

週に一日、行っているらしい。
たまたま偶然、そんな日のそんな時間にめぐり合わせた。

しかしながら、ダムの大きさには感動する。
するが、そのしも側の真下にいると、足が震える。
なぜか偶然にも、前日、昔の戦争映画を観ていた。
《荒鷲の要塞》
この映画の結末を知っている方なら、
私が何に怯えているか、分かっていただけるだろう。
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《イシマル絶体絶命》2006年3月2日
# by ishimaru_ken | 2017-11-05 05:28 | その他
檜風呂を売っている
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 檜風呂が売られていた。
檜の産地、木曽だった。
直径2m強の丸い檜風呂。
「自宅にあれば、気持ちいいだろうな」
素直な感想が浮かぶ。
「温泉なら、もっといいだろうな」
つかっている自分を想像する。
「買っても持って帰れないナ」
買わないくせに、いらぬ心配をしている。

檜(ひのき)は、腐らないのである。
樹木というものは、山の中で、倒れたりすると、
そのうち、キノコなどが生え、やがて腐る。
滅びるのは早い。
腐って次世代の肥料になる。
ところが・・・
檜は倒れたら倒れたまま。
表皮は剥がれ落ちて腐るが、中身の樹そのものは、
何十年もそのままであったりする。
その木を持ち帰り、加工すると、とても硬く良い建材になる。
そんな樹木は、世界中で、檜だけだと云う。
誰が言っているのかといえば、
木曽檜を扱っているプロの目利きである。

ところで、この丸い檜風呂の値段はいくらだろう?
買いもしないのに、値段だけは見ておきたい。
小さな紙に、0が並んでいた。
え~と・・いち、じゅう、ひゃく・・・
ヒエ~~~~

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 《18000000円》
# by ishimaru_ken | 2017-11-04 06:05 | その他
カーナビで日本を振り廻す
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 カーナビは、地図を拡大したり、縮小したりできる。
しかし、最大の大きさにしても、限界がある。
私の車のナビは、せいぜい5キロ表示である。
県の全部が見られるかどうか。
そんな時・・

長野県でレンタカーに乗っていた。
カーナビのスイッチをいれた。
地図を大きくしてゆく。
県をすぎ、おお~おお~なんと!
日本列島全部が現れたではないか!
よし、このまま走ろう!
進行方向が真上になるようにセッティングする。

《木曽路はすべて山の中である》
この書き出しで始まる<夜明け前>を書いた島崎藤村。
その通り、木曽の道は曲がりくねっている。
すると、どうなる・・?
ナビの日本列島が、グラングランと振り回される。
お隣の朝鮮半島までもが、回っている。
中国大陸すら登場し、回転に加わっている。
「おお、完全に逆さまになって、日本が腹をみせている!」
日本列島は、逆さまになると、
静岡あたりが、腹に見えることが分かった。

そして、新たなる発見!
日本列島レベルの大きさで車を走らせると、
今現在の車の向きがはっきり分かる。
東西南北の微妙なズレまで分かる。

ひょっとして、
地球規模まで拡大できるカーナビがあるのだろうか?
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          静岡は腹
# by ishimaru_ken | 2017-11-03 05:57 | 謙の発見!



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
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