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アベックラーメン
アベックラーメン_e0077899_7273195.jpg
 「トックリ着たアベックが、乳母車押してるネ」
以前、街中で、こう言葉を吐いたら、若者に大笑いされた。
『トックリって何ですか?
『乳母車って何ですか?
 それよりなにより、アベックなんて言いませんヨ』
「じゃ、アベックは何って言うの?」
『ペアとか、カップルとか』

ちょっと待てよ。
ついこの間、どこかの高校の垂れ幕に、
《国体、男女アベック出場決定!》とあったゾ。
アベックという単語は、生きているじゃないか!

『だから、イシマルさんネ、その男女は、付き合ってないでしょ』
「・・・うん」
『付き合ってないから、アベックなんですヨ』
「・・?」
『イシマルさんの場合、アベックとは、夫婦か、恋人を表すでしょ』
「あらわす」
『本来は、表さないんですヨ』
「さないの?」
『はい、男女のペアを指します』
「つまんないネ、味もそっけもないネ」

ほんじゃサ、先日、熊本で見つけたこのインスタントラーメン。
 《アベックラーメン》 冒頭写真
コレはどう説明するの?
コレって、お付き合いしている二人(アベック)が、
仲良く食べるんじゃないの?
あったかいような妖しいような雰囲気がいいんじゃないの?
表紙に、<アベックラーメンカップで登場>と書いてある。
すると、どこかに《アベックラーメン》というお店があって、
そこで食べられるワケだネ。
そこは、当然、赤の他人の男女が行くのではなく、
私の言うところのアベックが行くべき店なんだよネ。
「おいしい?」
「うん!」
なんて、なんてことのない会話が、ほほえましい店なんだよネ。

ふむ、行ってみたいナ。
是非、アナタにも、私の意味するアベックで行って貰いたい。
アベックラーメン_e0077899_7271093.jpg

# by ishimaru_ken | 2015-12-12 05:52 | 謙の発見!
雁のV字飛行
雁のV字飛行_e0077899_7173920.jpg
 海辺で夕焼けを見ていた。
ふと、天空を見上げると、
雁(かり)の群れが、北から南に飛び去るのが見えた。
V字飛行だ。
見方によっては、への字飛行とも言える。
砂浜に寝転がって眺めていると、次から次にやってくる。
夕焼けの頃に、南の海上に飛び去るからには、
もうすぐどこかの島まで飛んで、羽を休めるのだろう。

観察を続ける。
少ない編隊では、4羽の雁。
多いのになると、20羽ほどにもなる。
先頭から、Vの字が造られるのだが、その原理が観察によって、
読めた。

まず、一羽の雁が飛んでいる。
2羽目は、その後ろにつこうとすると、
真後ろでは、羽の風が邪魔になる。
やや、右か左にズレた場所に位置取る。
次に来た3羽目の雁は、反対側、もしくは、
2羽目の後ろのズレた場所に位置取る。
こうやって、4羽目5羽目と次々に、繋がってゆく。

彼らは全員が、せ~のぅで、飛び立ったワケではないようだ。
その証拠に、はぐれた雁が、2羽いたり、1羽いたりいて、
前の編隊に追いつこうと必死に羽ばたいている。
やがて追いつくと、その最後部のどちらか側に、繋がる。
恐らく、休憩地から飛びったった時点では、
5~6羽の集団だったのではないだろうか?
それがやがて、10羽20羽の大編隊に成長してゆくと思われる。
ゆえに、完全にVの字、つまり、左右対称形の方が珍しい。
どちらかと云えば、への字ばかりが、次々にやってくる。
著しい編隊になると、右側4羽、左側10羽なんてのもある。
まさに、への字。
「誰か、アッチ行けよ!」
なんて会話はないらしい。

さらに見ていると、編隊と編隊が合体する様子もない。
どんなに小さな編隊でも、その周りに大きな編隊がいても、
近寄ろうとしない。
一度先頭を任されたら、最後までまっとうする覚悟のようだ。
一度前に従ったら、最後まで従う覚悟も決めるようだ。

ヘ~クション!
陽が沈んでしまった。
彼らは、近場の島に辿り着けただろうか?
明日からは、違う編隊を組みなおすのだろうか?
口が利けたら、聞きたいものだ。
「ねえ、先頭ってサ、どうやって選ばれるの?」
雁のV字飛行_e0077899_7164043.jpg
  両側同数V字飛行だが、ややよれている
# by ishimaru_ken | 2015-12-11 06:03 | 謙の発見!
十五夜
十五夜_e0077899_8214716.jpg
 鹿児島県の南の端に、
坊津(ぼうのつ)という港町がある。
鹿児島市内から向かうと、
カツオで有名な枕崎のさらに先に、その町はある。
日本の漁村が、ほとんどそうである様に、
平地が少ない。
坂道に家を建て、くねって続く細い道は、
最後には、崖で終わっている。
その分、目の前は、豊かな海だ。
黒潮にのって、様々な魚が、やってくる。
南海の荒れた海に乗りだす漁師たちは、たくましい。
その荒くれ達が、年に一度、大暴れする祭りがある。

 《十五夜》

祭りの名前が、十五夜。
9月の満月の夜、数日前から準備してきた大きな荒縄を、
町内に張り、摩訶不思議な祭りが始まる。
突然、大人が子供を追いかけたり・・
長さ60mもある大綱の綱引きをやったり・・
大綱の直径は、30cmもあろうか、
何十人の大人子供が、引き合う。
もちろん坂道で。
これが、延々と続くのである。

やっと、綱引きが終わったところで、祭りは佳境に入る。
広場に移動し、綱で、真ん丸をつくり始める。
10数人ほどが綱を握り、円になって走り回る。
今や、若者が減ったという事で、
いい大人(50代60代当たり前)が全力疾走している。
これが、又、延々続く。
例えるなら、
100m全力走を、何十本も繰り返すようなものだ。
「昔しゃ、朝までやりよったがのう」
元漁師のおっちゃんが、
頭から湯気を吹き出しながら語る。

ちょうど満月が天頂に登った頃、
綱が、地上にまん丸に描かれ、祭りは終わる。
おっちゃんに、お尋ねしてみた。
「十五夜を、漢字一文字で例えると何ですかネ?」
答えはすぐに返ってきた。
『男』!
十五夜_e0077899_821317.jpg
十五夜_e0077899_821101.jpg

# by ishimaru_ken | 2015-12-10 05:49 | その他
カヌーオリンピック出場!
カヌーオリンピック出場!_e0077899_84439.jpg
 ポクポクポク~
木魚を叩くのは、お坊さんだネ。
袈裟着たお坊さんだネ。
頭はツルツルだネ。
そのお坊さんが、
来年のリオオリンピックに出場するとしたらどうだろう?
いや、出場が決まったとしたら、どうだろう?

たまたまBS放送で、カヌーのレースを観ていた。
その時、逆転優勝したのは、矢澤一輝(やざわかずき)26才。
テレビに映っている文字を見ると、
 (善光寺所属)となっている。
なんだコレは?
普通、ミノルタとか、旭化成とか、企業名が入る場所だ。
つまり、この方は長野県善光寺の僧侶なのだ。

そして、私は、今年の夏、善光寺に赴いていた。
7年ぶりの御開帳という事で、
善光寺の成り立ちのお話しを、朗読風のお芝居で演じた。
それも、境内で。
そこに訪ねて来てくれたのが、矢澤さん、本人だ。
 「お~~カヌー日本一の矢澤さん!」
 『説法、面白かったです』
 「アナタも、説法やるの?」
 『来年やります。その前にオリンピックの選考会があるので』
 「職業は、お坊さまでしょ」
 『矢澤キョウエイ(舟篇に共と栄)です』

お坊さんがカヌーかぁ~
まあ、丸坊主なので、ヘルメットは被り易いわナ。
驚く事に、妹の亜季さんと二人でオリンピック出場となった。

精進して、良い成績を!」
精進と云う、常日頃つい使ってしまう言葉を、
彼にだけは、堂々と使って差し支えないナ。
カヌーオリンピック出場!_e0077899_8432136.jpg
 CS放送 J SPORTS の世界頂に出演している矢澤選手
# by ishimaru_ken | 2015-12-09 05:42 | スポーツ
マニアック用語
マニアック用語_e0077899_832975.jpg
 「メンタンピンドラドラ、裏のって、ハネマン!」
コレは、マージャンのワンシーンを誰かが喋っている。

用語って奴は、その世界を知らない人にとっては、
全く意味が通じない世界だ。
つまり、その世界を知らなければ、
意味が全く分からない単語が耳に襲ってくる。
例えば・・・

 「セッシュウしよう、その前に椅子をワラエ!」
コレは、私の現場、ドラマの最中で語られるスタッフの単語だ。
では、コレは、何だろう?

 「ノットロールアウェイ!、シンビン!」
分かったアナタは、
この夏、ラグビーワールドカップに熱狂した筈だ。
では・・・

 「ファア~~~ファア~~~」
コレは、ゴルフ中に、とんでもない玉を打って、
人に被害を与えそうな時に、アナタが発している悲鳴だ。
「ファア~~」、自分のセイなんだけどネ。
では・・・

 「アッセンダーで登っちゃう?
 ケミカルアンカー打った方がいいんじゃない?
 ヌンチャク足りないよ。
 ディッセンダーロワーダウン無理ぃ!」
洞窟探検で、声が響く。
アッセンダーとは、ロープで登る時の道具であり、
ディッセンダーとは、降りる際の道具。
では・・・

 「カチ掴んでスメアリングのあと、キョンで、ハング超えよう、
  すぐガバがあるから、ランジしちゃえ」
コレは、フリークライミングで、登っている人に、
下から、指図している用語だ。
当たり前のように、喋っている。
指図される側も、当たり前の様に、のみ込んでいる。
お互いの共通用語なのだから、耳に優しい。
では、次は、最初に何だか教えよう。
ウインドサーフィンの仲間が、喋っている。

ガスガスじゃん、スケグ大き目にして、
 ダウンテンションかけよう。
 ナナニイから、ハチハチにして・・・
 おお~と、アガってきたゾ!
 ロクゴーかな?
 ゲロゲロになるかもしれんゾ。
 チン覚悟で、レイダウンだぁ~!」

知らない世界の言葉は・・わからんでしょ。
マニアック用語_e0077899_831865.jpg
   富士山の噴火孔内 氷の殿堂と焼かれた壁
# by ishimaru_ken | 2015-12-08 06:02 | その他



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
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