人気ブログランキング | 話題のタグを見る
魚河岸は今
魚河岸は今_e0077899_07223518.jpg
 《築地市場》は今、どうなっているのか?

魚河岸の代名詞として、長い間、晴海ふ頭にあった築地(つきじ)。
築地=魚河岸であり、東京都の冷蔵庫だった。
現在、その場所に行ってみると、周りを塀で囲まれ、
内部は見えなくなっている。
と言っても、背の高い人なら覗き込める。
ガラ~~~ン   なあ~んも無い。
あるのは、当時の床であるコンクリの連なり。
仲買いがあった場所のカーブの床が見てとれる。

いまから44年ほど前、私はそこでアルバイトをしていた。
《星庄》ほししょう という店で。
大八車の小さい奴、《こぐるま》を押して、茶屋と呼ばれる所に、
お客が買った魚を運んでいた。
時には、バタバタと呼ばれる《ターレー》を運転して、
魚を運ぶ。
早朝5時から、お昼の12時までが労働時間。
一日、4000円
当時のアルバイトとしては、まあまあの賃金だった。

働きとしては、実に真面目だった。
言われたことは勿論、言われないことまでコナシた。
当主(いまは亡き二代目)には喜ばれた。
何と言っても、魚好きには、毎日が楽しい遊園地なのである。

・新鮮な魚を大量に見ていられる。
・捌かれる魚を見ていられる。
・活きたままの生け簀を、上から見ていられる。
・冷凍マグロの電動ノコギリ切断を、見ていられる。
・水槽から逃げ出すカニを捕まえる手伝いをさせてもらえる。
・通路に転がっている冷凍マグロの落とし物を、
拾って届けられる。
・売れ残った魚をタダでもらえる。
・まかない飯に、なま本マグロのすき身丼を食べられる。
・マイナス50℃の冷凍庫に入り、南極気分を味わえる。

朝早いので、通勤には250CCのオートバイで通う。
ある日、隣りの店の主人から、《マグロの頭》をもらった。
おおきなスイカほどもあった。
オートバイの荷台に振り分けに掛けたカバンに入れて、
持って帰った。
まっすぐ帰ればよかったのに、途中で麻雀の誘いがあり、
寄り道してしまった。
家に帰ったのは、夜中。
悪いことに、真夏だった。
バイクから下ろした時、ふんわりと匂いがした。
「ええいままよ」と捌いて食べた。

その後5日ほど、立ちあがれないほどの腹痛に見舞われた。
舞台の稽古に現れないイシマルを心配して、
友人が掛けてくれる黒電話にすら手が伸ばせなかった。
タンパク質が腐ると、危険であると知った悲しき26歳。
魚河岸は今_e0077899_07295434.jpg
  平成の魚河岸の落とし物 掲示板

# by ishimaru_ken | 2024-05-21 05:21 | 昔々おバカな話
由布岳の登山者たち
由布岳の登山者たち_e0077899_08302059.jpg
 《由布岳》 1583m
日本百名山の著者、深田久弥がのちに、
「100に入れそこなった」と悔しがった山と言われている。
 先月のチャレンジ、《一気登山》の鶴見岳の裏の山だ。
湯布院の頭上に聳える山とも言えよう。
大分では、《豊後富士》だの《木綿山》、あるいは、
てっぺんが二つあるので、《乳房山》などと言われる。
地元では、親しみをこめて、《ゆふさん》と呼ぶ。

高校時代から足しげく登っている。
真冬にも登り、西峰はクサリ場のある岩場ともなっている。
さらには、上部には、お鉢(噴火口)があり、
東峰から西峰へとグルリと回ってこられる。
ただし、尖った岩場が連なり、
それなりの技術を持った人だけ行きましょう。

東峰と西峰の間は、石がグズグズと崩れる、
言わば、《ガレ場、ザレ場》になっており、数十年前は、
ずり落ちたり、落石があったりで、危険個所であった。
そこを長年にわたり、丁寧に修復してくれている方がいる。
あのスーパーボランティア《尾畑春夫》さん、84才。
金網を持ちあげ、石を詰めて、山道をかためてくれている。
おかげで、ストレスなく登れる山道となった。
落石でケガをするひとも、ほとんどいなくなった。

日本の山は、どこでも、このようなボランティアで、
山道を整備する人たちがいる。
手弁当に無償奉仕で、高い山にわざわざ登り、
クワやモッコでトンテンカン。
ひとつの道を仕上げるのに、大人数で数年かかると言う。
やっと道が出来たと思ったら、台風などで崩れ、
再びやり直しなんて、常である。

由布岳には、5月~6月にミヤマキリシマという紫ピンクの花が咲く。
高い樹木のない山なので、それはそれは美しい。

 それはそうと、いま、《モッコ》と言ったが、知っているだろうか?
小石などを運ぶ為の布切れの袋とでも言おうか、
四角い大きな布切れの四隅にヒモが結ばれ、
中に小石や砂を入れ、ヒモをまとめて持ちあげる。
ヒモの上部に棒を通し、前後で二人が抱える。
あるいは、ひとりで背中に担ぐ。 
 「おお~い、アルバイトぉ~モッコ持って来~い!」
その昔、土木現場では、声がかけられた。
20~40キロの重さを担ぐ肩が痛かった。
つまり、尾畑さんは、金網のモッコを担いでいるのである。
ありがとうございます。
由布岳の登山者たち_e0077899_08335695.jpg

# by ishimaru_ken | 2024-05-20 05:29 | スポーツ
古典落語 柳家さん喬
古典落語 柳家さん喬_e0077899_06111838.jpg
 落語好きである。
古典落語も新作落語も、おおむね好きだ。
とはいえ、最近は、古典落語に趣きが傾いている。
 BSTBSでは、毎週日曜の朝7時から、
昔々の舞台中継の録画を流してくれている。
ダイジェスト落語ではなく、一本丸ままの放送である。
入りと最後に、解説まで付いている。

 最近のお気に入りは、柳家さん喬(きょう)さんの
《鴻池(こうのいけ)の犬》
短く解説すれば、犬が江戸から大阪まで旅をする話しである。
性格が犬のわたしには、たまらない話で、
内容は話せないが、じっくりした話術についつい涙してしまう。

古典落語とは、その名の通り、昔々の噺家たちが創ったもので、
当時は創作落語であったハズ。
それを、弟子たちが語り継ぎ、やがて古典=クラシックになった。
音楽におけるクラシックと同じだ。
しかしながら、落語の世界では、音楽のように、
一字一句(一音同音)同じに演奏する訳ではない。
噺家のあんばいに左右される。
観客は、そのあんばいを楽しむのである。
そういう意味では、音楽のクラシックと同じかもしれない。
あんばいの幅が大きいというのも落語の良さだ。

さん喬さんの犬の噺しは独特で、この演目を試みる人は、
少ないらしい。
古典落語は、昔から聞いていたものだが、
自分が年をふると、余計楽しみになってきた。
なんともジンワリした話芸に、惹かれる。
ゆっくりとした間が、なんとも心地よい。

BSTBSの番組では、あの方の映像も見られる。
《三遊亭圓生》
もはや映像は無いとまで言われて、
声だけのCDを買ってまでして聞いていたのだが、
劇場中継の映像が、つぎつぎに放送されている。
誰もが、「天才」と呼ぶその芸風が観られることに敬服!
圓生さんの、《おかみさん役》は、たまりませんナ。
「ちょいとぉおまえさん、こんな夜分にお出かけかぃ?」
古典落語 柳家さん喬_e0077899_06114675.jpg


# by ishimaru_ken | 2024-05-19 05:09 | その他
ブタナの群落
ブタナの群落_e0077899_11120202.jpg
 《芝桜》に続いて、《ネモフィラ》の大群落を園として拵え、
大勢のひとたちを集めている。
たしかに大群落を見れば感動し、同時に大人数に驚きもする。
 一昨年、北海道の離島、《利尻岳》に登山に行ったおりだ。
島に上陸するなり、
タンポポの大群落が咲いているではないか!
その美しさにアッチでキョロキョロ、ソッチでパチリ。
写真を撮りまくっていたら、街の人に、声をかけられた。
「ブタナを撮ってるの?」
ブタナ?
黄色い空中に浮かんだような花は、タンポポではなく、
ブタナと言う名前だと教えてもらった。
家々の庭や、道端や、海岸に黄色い花の群落が浮かんでいる。
特に、キャンプ場がブタナで埋め尽くされている。
テントを張ろうとすると、申し訳ないが、
ブタナを少々刈らなければならないほどだ。
テントで煮炊きをしている女性が、嬉しそうに。
 「もうここは天国ですネ~」
あきれた嬉し声を発っしていた。

ブタナをむりやり私なりに漢字に変換すると、《豚菜》となる。
う~む、美しい花の名前としては、いかがだろうか?
ひょっとすると、豚が食べるほど旨い花なのかもしれない。
世の中には、「豚」を命名する植物がある。
アレルギーの原因となっている、《セイタカアワダチソウ》は、
和名が《豚草(ブタクサ)》だ。
歌に唄われる《シクラメン》も、《豚のまんじゅう》と言われる。
いずれにしても、豚が食べたがっている花の名前。

シクラメンに至っては、高校の頃、こんな友人がいた。
大好きでしょうがない女子にラブレターを書いたという。
書いたけども渡すのが死ぬほど苦しいと言う。
見せてみろと促すと、封筒から出してくれた。
 「君は、シクラメンの花のようだ・・・・」
冒頭から、歯が浮くような言葉を連ねてある。
しかし、それはそれで正直でよろしい、このまま渡しなさいと勧めた。
彼は数日悶々としたあげく封をし、勇気を出して手渡した。
次に日、どうだったのかと彼に問うた。
「なんかネ・・・帰りに突き返されたんだヨ」
言うなり、泣き出した。
突き返されたというラブレターを読ませてもらった。
彼は、有名国立大学を受験しようとしていたほどで、
語学にも理科にも長けていた。
渡す前の悶々の間に、推敲に推敲を重ねたらしい。
冒頭は、こう改められていた。
 「君は、豚のまんじゅうのようです・・・・・・」
ブタナの群落_e0077899_11120850.jpg

# by ishimaru_ken | 2024-05-18 05:11 | 昔々おバカな話
エベレストに電話をつなぐ
エベレストに電話をつなぐ_e0077899_21331185.jpg
               《屋久島 宮之浦岳を登る私

 NHKのラジオ《山カフェ》でヒマラヤのエベレストに、
電話を繋いだ。
普通のスマホに繋いでみた。
繋がった先は、国際山岳ガイドの近藤謙司さんだ。
 
 現代の電話は糸電話のレベルから遥かに進んでいることを、
思い知った。
先月、大分県の鶴見岳一気登山の実況中継を、
スマホで繋いだが、かなりヒドい音質だった。
それに比べたら、同じスマホなのに、
まるですぐソコにいるかのような電話ばなし。
かような時代である。

エベレストのベースキャンプ(5300m)に繋ぐ予定だったのだが、
現在、かの地では雨が続き、いったんルクラ(2300m)の村に、
ヘリで降りて、体調を整えているとの返事。
まもなく、再びベースキャンプに戻り、
20日頃にエベレスト登頂を目指すと、近藤ガイドの話しだった。
となれば、明日あさってあたり吉報があってもおかしくない。
いや、知らせはこちらから促さなければ、届いて来ないだろう。
いずれにしても、安全第一である。

9年前のエベレストベースキャンプでは、
ネパール大震災が起こった。
ネパール全土での災害となった。
実はこの時も、ガイドの近藤氏は、
ベースキャンプで指揮をとっていた。
突然の揺れと、(あとで分ったことだが)、
東京都庁ほどの大きさの氷のカタマリが崩落し、
ベースキャンプを雪崩が襲い、多くの登山者が亡くなった。
かろうじて生き延びた日本人の隊員は、その後、
被災したカトマンズの街で、救護活動をしていると伝えられた。

エベレストで、「安全第一」という言葉を使うのは、
いかがかと思われるだろうが、山カフェの電話ツナギの中で、
近藤謙司さんは、こう答えていた。
 「エベレストは安全にはなっているが、簡単にはなっていない」

要約すると、「すべてはそのヒト次第」と言えよう。
この言葉は、すべての山に言える戒めであると、
噛みしめている。
エベレストに電話をつなぐ_e0077899_21323495.jpg
   屋久島 宮之浦岳 (エベレストではありません)


# by ishimaru_ken | 2024-05-17 05:31 | 仕事



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
検索

リンク集

以前の記事
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月

画像一覧