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八甲田山 下毛無岱
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 《下毛無岱》しもけなしたい
八甲田山の山中に、こういう名前がつけられた場所がある。
湿地帯である。
この場所のすぐ上に、《上毛無岱》かみけなしたいがある。

八甲田山の最も高い大岳(おおだけ)の頂上から、
降りてくると、この上から下へとくだってゆく。
そこに、踊り場のない長い下りの階段がある。
木でできた階段にさしかかると、
思わず息をのんだ
目の前の階段のはるか下に、
夢のような景色が広がっている。
緑とうす緑の草原の中に、池塘(池)が点在し、
アオモリトドマツの原生林が囲んでいる。
広さは、ラグビー場10面ほどもあろうか。
そしてその向こうに青森の平野、さらには、陸奥湾、
津軽半島が見えている。

息をのんだまま立ちすくむ。
誰もが息をのみ立ちすくむらしく、
そこの木道の階段部分だけ、踏み後がはげしい。
だれもがここで、カメラのシャッターを押すらしく、
だれもがここで、溜息をもらすらしく、
誰もが、立ち止まるので渋滞する。
さして登山者がいないのに、渋滞する。

 「これで秋になり、草紅葉色に染まったら、どんなに・・・」
想像せざるをえない。
そして、誰もがここで、感想をつぶやく。
 「もう一度、こよう」
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# by ishimaru_ken | 2019-09-21 04:08 | 謙の発見!
八甲田山は酸ヶ湯温泉から
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 次から次と、山に登る。
姫神山、早池峰山と連日登ったかと思えば、
翌日、八甲田山の登山口、酸ヶ湯温泉にやってきた。
混浴千人風呂で有名な温泉場で、
10年前より増築が進み、大きな泊り施設ができている。
大型バスが、次々に到着し、
真冬には、ここが5mを超す深さの雪になるとは思えない。
以前、ここに泊まった時は、数年に一度の大雪に見舞われた。
その顛末は、のちほど過去ログでどうぞ。

さあ、出発!
八甲田山というのは総称であり、
たくさんのピークに名前がついている。
最も高いのが、
八甲田山大岳(おおだけ) 1585m

今日は、途中を割愛してお話をしよう。
ホラ、頂上にたどり着いた。
この頂上には、あまりにも素晴らしい眺めが待っている。
木が一本も生えていない台地になっている為、
360度の見晴らしは言うまでもない。
驚きは、北側の眺め。
 「おお~アレは、青森の町、その向こうには、
  津軽半島だ。あれっ、右側に伸びているのは、
  マサカリ型の下北半島じゃないか!
  その間の陸奥湾!
  うわあ~~その向こうに、北海道がド~~~ン!」

歓声があがる。
大音量で交響曲が流れたような気がした。
ほとんど出番のないシンバルとティンパニも、
ここぞとばかり参加してくれた。

なんという眺めだろうか・・
この言葉をかみしめていたのだが、
実は、その2時間後、同じ言葉を吐くことになる。
いやそれ以上であった。
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《八甲田山死の帰還》2007年、2月7日
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# by ishimaru_ken | 2019-09-20 05:12 | スポーツ
ガソリンがな~い
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 「ガ・ガソリンがほとんどない!」
早池峰山(はやちねさん)から降りてきて、
さあ、青森県に向かおうとしたところ、
ガソリンがエンプティに近づいていることを思い出した
楽勝と思っていた登山道が思いのほか長く、険しく、
ガソリンを予想以上に使ってしまった。

最後に見たスタンドまで、もつだろうか?
なんせ山の中、携帯も通じない。
家すらない。
よいことに、峠からは下り道。
ここはひとつ、シベリア方式で降りてみるか。

数年前、シベリアに行った折り、
運転手があやつる四輪駆動車に同乗した。
道は広くまっすぐ。
常に緩く登ったり下ったり。
すると、運転手さんは、ガソリンを節約するために、
下りになるとエンジンを切るのである。
坂道をころげくだり、登りになるとその惰性で登る。
もうこれ登れない、止まってしまうとい地点で、
キーを回しエンジンをかける。

あの方法を採用するのである。

エンジンを切った。
すると当然エンジンによるパワーブレーキも、
パワーハンドルも恩恵がなくなる。
とてつもなく重くなる
そろそろと下ってみる。
右足で懸命にブレーキペダルを踏んでいるのだが、
重いのなんの!
左足の靴を脱ぎ、両足でペダルを踏む。
カーブにかかると、ハンドルも、
全身の力を込めなければ曲がらない。
ギヤはニュートラルに入れてある。
こうすると、とっさの時、エンジンがかかる。
かかれば、すぐにブレーキもハンドルも元に戻る。

時速10キロ以下。
じわりじわりと降りてゆく。
10分も降りたところで、まいってしまった。
「力尽きた」と表現しようか。
車のエンジンの力の恩恵とは素晴らしいことを実感した。

ええいままよ!
こういう時によく出てくる言葉を口にし、
エンジンをかけ、行ける所まで行ってみる。
そうこうすること30分。
なんとかスタンドにたどり着いたのである。
車のタンクはカラカラだったが、
私の喉もカラカラになった。
教訓;
岩手県の広さをナメてはいけません。
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# by ishimaru_ken | 2019-09-19 05:56 | その他
早池峰山でクマ遭遇!
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 ドサッ!
何かが、左10mほどの山の崖から落ちてきた。
そこは、岩手県、早池峰山の登山口から、
舗装道路を10分ほど歩いた場所である。

5時間ほどの山登りを終え、仲間と、
停めてあるハイエースの所まで歩いて戻っていた。
どうせ、登山口を通過して帰るということで、
車のカギ以外を全部、登山口に置いて、空身で歩いていた。
っと、突然・・
ドサッ
道路の左側の崖からなにやら落ちてきた。
真っ黒い・・
首のあたりに白いものが見える・・
大きい・・
クマ・・?
緊張がはしる。
 (うごくな)
クマに遭遇した時の鉄則を思い出す。
 (逃げるな)
決してやってはいけない禁句が浮かぶ。
 (目をそらすな)
そらさないものの、睨んだほうが良かったっけ?
距離にして、10m弱。
クマが襲おうと思えば、1秒とかからない間合い。
ぶ・・武器がない。
カギだけだ。
しかも最近のカギは、尖った金属部分がない。
ところが・・・

奴は、ドサッと落ちた。
たぶん、何かを失敗をしたのだと察する。
動物が、落ちるだの滑るだのは、失敗した時だと思う。
例えば、猫が木にとびうつった時、失敗することがある。
すると猫は、
 「別に、たいしたことじゃないのよねぇ~」
とばかり、身体をなめたりして誤魔化す。
あれは、失敗を恥じている。
見られた事を知っている。
その証拠に、チラッと人間様を気にする。

これと同じことが、クマにも起こるのではないか?
ドサッと落ちた所に、人間がいた。

「失敗を見られたかもしれない。
 ど、どうする、襲おうか・・
 それともこの場を去るか・・」

漫画で表現すれば、クマのほおに、汗がツ~と伝っているハズ。
一秒足らずの後に、身をひるがえし、
暗い森に消えていった。
残された私に震えはなかった。
しかし、覚悟していたかと問われれば、自信はない。
後で聞けば、
一緒にいた仲間の腕をつかみ、
自分の方に引き寄せていたらしい。
今、震えはなかったと述べたが、怯えてはいたようだ。
まあ、クマ側に押し出していなかっただけでも、
良しとしようネ。
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         早池峰山頂上に立とうとしている
# by ishimaru_ken | 2019-09-18 05:47 | 謙の発見!
早池峰山の風
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 「山は登ってみなければ分からない」
おなじセリフに、
 「蕎麦は食ってみなければ分からない」
どちらも真実を突いている。
特に、山は顕著である。
想像をはるかに超えた姿をみせてくれる。
早池峰山も外れなかった。

 《早池峰山》はやちねさん 1917m
岩手県の麗峰である。
6、7月には高山植物の花が咲き乱れ、
登山客が行列をなすほどだと言う。
言っているのは、登山口にある小屋の管理人のオジサン。
 「クマ出るよ」
スパっと言い切ってくれた。
 「クマ優先だかんネ」
人間のために山はあるのではなく、
クマの方が住人だという考え方。
 「熊スズ持ってるかい?」

実は、熊鈴忘れたのである。
よって急遽、コッヘル(山用鍋)を蓋と二分し、
紐でリュックに吊るす。
カチャンコチョン
いい感じの音が響く。
熊鈴慣れしている熊には、こちらの方が効くかもしれない。
 「樹林帯を抜けたあたりにクマいるからナ」
登山者が残したり、こぼしたお菓子を狙って、
クマがくるらしい。

その樹林帯を抜けたところで、風が強くなった。
風速は、8~12m。
帽子をかぶっていられない強風である。
雨まじりで、岩に当たった風がうなりをあげている。
途中で出会ったご夫婦は、あまりの風に登頂を断念して、
降りてきたのだそうだ。
まあ、普通に考えれば、あまりの風なのだが、
風慣れしている我々は、歌声まであげて進んでゆく。
 「今、瞬間14mまでいったな」
風速2mの差が分かるのは、面白い。
海の遊びが、山で役に立っている。

早池峰山は、蛇紋岩でできている。
これは、ひらがなで語った方が、おどろしい。
ぜひ、声に出していただきたい。
《じゃもんがん》
火山の創成期に、この岩が造られたのだが、
問題の石なのである。
 「雨の日に滑る」
岩の性質上、ヌルッとした岩に変貌する。
特に下りに滑ると、非常に危険だ。
尾瀬にある至仏山(しぶつさん)もこの岩なのだが、
ルートは登りにのみの限定通行になっているほどだ。

先ほどのご夫婦が断念したのは賢明な判断であろう。
まだ花がたくさん残る岩場をグングン登って、
嵐の中、山頂にたどり着いた。
面白いことに、標高が1700mを超えたあたりから、
雨はやんだ。
時おり、視界がひらけ、遠くの山並みが見える。

なんとまあ、変化に富んだ山であろうか。
岩手山が、姫神山から心変わりをする心境が、
分からんでもない。
と云ったら、姫神山に叱られるだろうか?
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# by ishimaru_ken | 2019-09-17 05:40 | スポーツ
三浦かるた は
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 三浦かるた 《

 浜辺で
 じゃんじゃん
 どんど焼き


~~~ ~~~ ~~~
九州は大分で育った私は、
《どんど焼き》なるモノを知らなかった。
そんな私が、正月が明けたある朝、
野比の海岸あたりを散歩していたら、ソレを見つけた。
高さ5m以上。
竹で作られたインデアンのテント状の三角錐を立て、
そこに、祭りの熊手だの、ヌイグルミだの、だのだの、
様々なモノが括り付けられている。

明け方の薄暗がりの中にしては、ひとだかりが異様だ。
これから、この物体に火をつけると、声高に呼ばわっている。
 「年男の方おられませんかぁ~?」
聞けば、年男が火をつける慣習なのだそうだ。
その時、丁度60才になったばかりの私が、
挙手をしたのは言うまでもない。

たいまつを渡され、しずしずと竹の造形物の前に立つ。
 「どうぞ」
同時に選ばれた3人と、火をつけ始めた。
周りを見ると、他の3人は、火がなかなかつかない。
私だけ、一発着火である。
子供の頃から、
五右衛門風呂などの風呂炊き係りであった私は、
火つけが得意である。
風向きを読み、乾いた薄い紙に点火する。
なかなか火がつかない3人はあせっている。
だからといって、
周りの年男以外の人が加勢するワケにはいかない。

私の出番である。
一人一人の元に歩み寄り、御指南の上で、
一発着火に貢献する。
やがて、4か所から火の手があがり、あっという間に、
業火に包まれた。
パンパンと竹のはぜる音が、明けゆく夜空に響き、
砂浜に火の粉が舞い散るのであった。
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  このあと、熾火でモチを焼き食べる風習
# by ishimaru_ken | 2019-09-16 05:32 | その他
早池峰山に向かう
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 姫神山を下りてきたその足で次なる山に向かった。
 《早池峰山》 はやちねさん 1917m

(昨日の)昔話で岩手山が心移りした山である。
さて、わがハイエースが東北道を降り、
北上山地に分け入ってゆく。
やがて、道は狭まり、車の往来がほとんどなくなる。
カーナビに従ってはいるが、心もとない。
陽も暮れかかっている。
目指すは、早池峰山の登山口を通り過ぎて、
かなり走った所にある、オートキャンプ場だ。
密林の中に作られたクネクネした細い道を、
これでもかこれでもかと突き進む。
さすが岩手県である。
懐が深い。
カーナビの予想到着距離が、どんどん伸びてゆく。
 「距離が伸びるっちゃ、どぎゃんこつネ」

ここで、重大な問題に気づく。
 「帰りのガソリン足りるかな?」
地図上の距離感で、ガソリンの残量に、
OKを出していた私である。
カーナビに裏切られるとは思わなかった。
ひょっとすると、足りないかも・・
最後に見たガソリンスタンドまで届くだろうか?

そんな不安を抱いた直後、キャンプ地が現れた。
なんとまあ、広々とした清潔感溢れるキャンプ場。
山の中とは思えないほどの解放感と、静けさ。
 「クマいますので、気を付けて」
丁寧でやさしい管理の方に注意される。
食べ物さえ、外にほおっておかなければ、クマ来ない。

その夜中、トイレに起きた時に空を眺めた。
あんとまあ~
口をポカンとあけてしまうほどの、星空。
天の川が、その名の通り、ミルクの道になっている。
光の道が、早池峰山の真っ黒い稜線で、断ち切られ、
あしたに思いを馳せる。
 「あそこに登るんだ・・」
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# by ishimaru_ken | 2019-09-15 05:23 | スポーツ


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