写真の右側にあるのは、
<
カレーラムネ> という飲み物である。
カレー味のラムネを作ったので是非飲んで欲しい、
と売られていた。
是非と云うのならってんで、買い求めたのだが、
飲む機会がなかなか訪れなかった。
カレー味とは、いったい
どういう風な味なんだろう?
疑問だけが残った。
そんな折、湖のそばでキャンプをしていた。
爽やかな朝・・
鳥は唄い、そよ風が流れる湖のほとり。
朝ご飯に、カレーのレトルトを温めた。
朝からカレーかい!と云うお嘆きをものともせず、
ご飯にぶっかけて食った。
ガツガツ
なんか飲み物欲しいな。
おっ、クーラーボックスの中に、こんなモノが入ってたぞ!
<カレーラムネ>
カレーにカレーで丁度いいじゃないか!
喜び勇んで、ラムネの頭を叩いた。
プシュッ! ジュワジュワア~
泡が吹き出す、
慌てて口に持っていく。
ウグウグウグ・・・
ん・・?
只のラムネだな。
カレーの味なんか全くしないな。
それもその筈だ。
レトルトの激しい中辛カレーを食べた直後だ。
薄い
カレー風の味なんかする訳がない。
生ニンニクを擦って食べた直後に、
さあ、こちらの
ラーメンにニンニクが、
入ってるかどうか解るかい?
と質問されているのに等しい。
お酒をたくさん飲んで、ベロベロになっている時に、
酒蒸し料理を出されて、
「お酒ちゃんとトンデますか?」
と訊かれているのに等しい。
つまりだね、
カレーラムネを飲むのに最も適していない時を、
敢えて選んでしまったと云える。
カレーラムネを制作したスタッフが、最も嘆く環境を
わざわざ狙って飲んでしまったとも云える。
そして、私は今、こんな缶詰を買ってしまい、
目の前に置いている。
食べる機会を狙っている。
失敗しない機会を狙っている。
<
サバカレー>