ミュージカル<フロッグとトード>の季節がやってきた。
今年で3回目を迎える舞台である。
3回目と云う事は、再再演なのだ。
そんだけやってれば、
「稽古なんて
ちょこちょこっとやればいいんでしょ」
と思うよね。
ところがどっこいなのだ。
初演より再演の方が、稽古をビシバシやった。
そして、今回の再再演は更にバシバシ練習をしている。
ほとんど体育会系のノリだ。
2時間の舞台、殆ど出ずっぱりで走りまわっている。
舞台袖に引っ込んだ時は、着替えの時間だ。
それも、超特急の早変わりをしている。
そんな時間で、よくまあ着替えられるものかと
感嘆の声が漏れてしまうほどだ。
着替え終わって舞台上に出るまで、
余裕が2秒しかないなんて当たり前である。
もし、上手く着れなかったりすると、
舞台に出て行けない。
舞台上に空白の時間が出来るのだ。
すなわち、着替えの失敗は許されないのだ。
実際、これまで失敗していない。
イシマルは
芝居より、着替えが上手いと言われている。
着替えだけを見せたら、
演劇賞が取れるのではないかとさえ言われている。
(言われていない)
早着替えのコツは、段取りとダンスだ。
着替えの最中の動きはダンスに似ている。
社交ダンスというより、ブレイクダンスに近い。
靴を脱ぎながら、シャツを脱がねばならない。
靴下を履きながら、上着のボタンを嵌めなければならない。
一度に、4つの事を同時進行させる能力を必要とする。
しかも、水を口に含みながらである。
やはり、<早着替えショー>をお見せした方がいいな。