「書を捨て街に出よう!」
と言ったのは、詩人であり、劇作家の寺山修二だ。
全共闘盛んな時期に、
頭でっかちになった若者達を諌めた言葉であろう。
本を読んで、偉くなった気分にならずに、
現実世界を見なさいよと、諌めているのかもしれない。
寺山どんが、
書を捨て!と言葉にしたら、
はいはい・・と皆が
書を捨て始めた
ほんで、書を捨て過ぎた。
書を捨てるとは、
勉学に励まないという意味だ。
モノを知らない事を自慢する文化が芽生えた。
知らない事が、もてはやされる様になった。
「う~ん、知らな~い」
『きゃー可愛い!』
「う~ん、解んねぇな」
『へ~かっこいい!』
あれから、40年、そこで私は大きな声で言いたい。
「書を持ち、野に出よう!」
勉学を惜しまず、野外に出て、おおいに遊ぼうと言う意味だ。
寺さんは、書を捨てと言ったが、やっぱ書は捨てちゃ駄目だ。
持っていよう。
寺さんは、街に出ようを言ったが、
40年前に比べ、世の中、街だらけだ。
野=自然 の方が少なくなっている。
これからは、
野に出て書を読む時代になっているのかもしれない。
「書を持ち、野に出よう!」
さて、あと40年後、この標語はどう変わっているのだろうか?
ヒマワリ畑