東京にも路面電車が走っている。
都電(とでん)である。
路面電車といっても、一応道路と区分けされているので、
懐かしい電車といった方がいい。
その都電に今、
我らがミュージカル<フロッグとトード号>が走っている。
先日、
発車テープカットを行ってきた。
都電が集結する場所に、<荒川車庫>という拠り所がある。
その線路の上で、イベントが催されたのだ。
我々がインタビューなどに応じている最中にも、
電車がひっきりなしに出入りする。
目の前にある線路のポイントが音を立てて切り替わる。
ガチャリ
鉄道ファンには、堪らない環境であった。
<荒川車庫>
その司令室がある建物の一角に、会議室とも言うべき、
休憩室がある。
古い建物の中にある、映画にでも出てきそうなお休み処だ。
そして、休憩室につき物が、将棋盤だ。
やはりと云うか当然と云うか、それはあった。
あったモノを見て、たまげてしまった。
(・・・使われている・・・)
もの凄く使われている。
使い過ぎて、盤面がこすれてしまい、黒ずんでいる。
よく見ると、凹んでさえいる。
この使用度を観察すると、
この休憩所で将棋を打った方達は、
駒を
縦に盛んに動かしていた事が解る。
縦に動かす事が好きだったと見える。
特に、真ん中の王様の前である5筋にいたっては、
一度黒くなった表面を更に削ってしまい、生木が表出している。
それにしても、この使われ方の頻度は凄まじい。
将棋連盟の方が、この将棋盤を見たら泣いて喜ぶかもしれない。
あるいは、頼むかもしれない。
お願いだから
買い換えてくれと・・