次の3つの中で、
最もエキサイティングな出来事はどれでしょう?
1;江戸時代に、
空を飛ぶ。
2;昭和時代、
月に立つ。
3;平成の今、
火星に立つ。
さあ、あなたは、どれを選びましたか?
その時代にいたとして、どれに、最も興奮するでしょうか?
私の答えは、簡単だ。
1;江戸時代に、空を飛ぶ。
僕らは、今でも空を飛びたい。
空に浮かんでいる感覚を知りたい。
鳥になってみたい。
鳥よりも高く飛び、もの凄く速く飛行してみたい。
この思いは、我々現代人より
遥かに超えた強い願いとして、
江戸時代の人は思っていたのではないだろうか?
「一瞬でもいいから、地表から足が浮いてみたい!」
確かに月や火星に行くというのは、とんでもない偉業であろう。
しかし、現実感が、あんまりない。
映画の世界に感じてしまう。
ところが、空を飛ぶという現象は、実に具体的だ。
飛んでいる自分を確かめることが出来る。
さて、昨日も飛行機で空を飛んでいた。
私は、江戸時代の人間なんだと、自分に思い込ませた。
無理やり思いこんだ。
するとどうだ?
もうびっくりびっくりの連続である。
箱庭のような街が見えるではないか!
おお、雲の上に上がったではないか!
アレはなんと、富士山ではないか!
ではないか!の合唱である。
空そのものは濃い紺色をしているではないか!
そして、雲に突っ込むと、思ったとおり、
真白で何も見えないではないか!
生き物なんて、全くいないではないか!
下が雲だらけになったら、
どうやって地上に降りたらいいのか解らないではないか!