《私はワラサを釣りにいった》
まずこのフレーズを
あがめて欲しい。
ワラサとは、ブリの青年魚である。
そのワラサを釣りにいった。
神奈川県の三浦半島の先っちょから、遊漁船に乗った。
実は、ワラサ釣りは長年の夢だった。
毎年、夏の終わりになると、ワラサ釣りの情報が、
釣り雑誌や新聞を賑わわせる。
いても立ってもいられなかった。
いても立ってもいられない代表選手と云って良かった。
ついに出かけた。
ついにという言葉を敢えて使わせて貰う。
港を出港して10分。
そこには、すでに大量の遊漁船が・・
ひいふうみいよう~
数えてみると、100隻をゆうに超えている。
一隻の船に、10~16人の釣り人が乗っている。
掛け算すると、この海上に、
1000人あまりの釣り人がいる勘定になる。
その一人一人が、数匹のワラサを釣り上げるのだ。
つまり、この日だけでも、3000匹以上のワラサが、
昇天したのだ。
スゲ~~!
だのに・・
私だけは、一匹も釣れなかったのだ!
うえ~ん・・
他人様のワラサ