~昨日の続き~
旭山動物園には、様ざまな動物がいる。
その一匹の動物に対して、50匹の人間が群がっている。
檻の前に佇んでいると、人間様の声が聞こえてくる。
その声をお聞かせしよう。
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レッサーパンダ>
「きゃー可愛い! テレビと一緒!」
「きゃーテレビと同んなじぃ」
「そっくりじゃない、テレビと!」
↓ <
あざらし>
「こりゃ、ゴマフアザラシじゃな」
「ゴマフだね」
「ゴマフじゃねえかな」
↓ <
ペンギン>
「おお泳いでる」
「泳いでる泳いでる」
「わあ~泳いだあ~」
↓ <
おおかみ>
「わ、臭い」
「なんか臭くない」
「うわあ~くっさあ~」
↓ <
トラ>
「あ~そっち行ったよ」
「そっちそっち!」
「こっちこっち!」
↓ <
サイ>
「動かんな」
「じっとしてるね」
「つくりもの?」
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キリン>
「冬どうすんだろ?」
「ねえ、冬はどうしてんの?」
「ここってさ、雪降るよね」
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ライオン>
「オスいないね」
「あれは、メスだね」
「たてがみ無いじゃ~ん」
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ダチョウ>
「これ、今食べられるんだよね」
「ねえねえ、ダチョウ食べた事あるぅ?」
「結構さっぱりしてんのよね」
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クロヒョウ>
「クロヒョウってさ、黒い模様があんのね」
「クロヒョウにも模様があったんだ!」
「クロヒョウはよ、ヒョウ柄なんじゃのう」
↓ <
ヒグマ>
「ヒグマだあ~」
「ヒグマだあ~」
「ヒグマだあ~」