「そうだ、大楠山(おおぐすやま)に行こう!」
<そうだ、京都に行こう>を思いっきりパクった我ら、
イシマル探検隊は、昨日、大楠山の登山口にいた。
《大楠山》 241m
神奈川県三浦半島にありながら、この地では、
高山の部類に類する山である。
登山口は、海抜10m。
すなわち、標高差231mである。
テクテク・・
歩きだした私に、訳の解らない
衝動が走った。
「走ろう!」
タッタッタッタッ・・
なぜか、私は走り始めたのだ。
山道を走り始めたのだ。
理由はわからない。
敢えて申せば、<青春の衝動>とでも言おうか・・
アナタにも、ありませんか・・?
青春のある日、突然走りだす衝動!
タッタッタッタッ
走りだしたはイイものの、なんせ、<山道>だ。
急斜面だ。
フクラハギが、悲鳴を挙げる!
肺臓が、あえぐ。
心の蔵が、破裂しそうになる。
目の玉が、裏返る。
それでも、走る!走る!
なんせ、衝動は青春だ!(のつもりだ)
そして、頂上直下、案の定、木造りの階段が現れた。
(傾斜きついな)
走った・・登った・・筋肉がきしんだ・・
ゼエゼエと辿りついた頂上には、石碑と共に、
清涼飲料水の自販機が鎮座していた。
ガランゴロン~