
衝動買いをしてしまった。
スーパーの魚売り場に、アレが置いてあったのだ。
<マグロの尾の身>
常々、熟考していた。
クジラの尾の身は最高級の味なのは、知っている。
では、マグロはどうなのだろう?
築地の魚河岸などで、マグロの品評をする場合に、
尾っぽを切り取り、その色つやなどで、
良し悪しを判断している。
その切り取った尾っぽが、売られていたのだ。
《衝動》が走った。
衝撃は、私の肩を押し、
手に取らされ、レジに並らばされてしまった。
600円であった。
ズシリ
重量の割には、安かった。
ウチに帰り、まな板にのせる。
ふ~む、
どうやって食べるのだろう?
腕組みが、なかなかほどけない。
ええい、ままよ。
魚には違げぇあるめぇ!
節目に包丁を刺し込み、分断する。
バラバラにする。
骨に残った紅い肉をスプーンでコサグ。
いわゆる中落ちが採れた。
肉は、刺身にしてみるが、<筋>が結構多い。
ならばってんで、醤油とミリンに漬け、一夜干しにした。
おっ、
皮が残ったぞ。
随分堅い皮だな。
ひと塩振って、焼いてみた。
バーナーで焼いてみた。
するとなんとびっくり!
あの堅くて、包丁さえ通らなかった皮が、
ほんにゃりと柔らかくなり、脂の香ばしさと旨味で、
目尻がトロンと下がったではないか!
マグロの皮とは、かくも旨かったのだ!
ちょっと待てよ・・
マグロの皮は、解体された後、
いったいどこへ行ってるのだろう?
スーパーでも、魚屋でも、料理屋でも、見た事ないぞ。
ないぞ!
余りにも旨いので、誰かが
こっそり食べているのか?
マグロの皮を食べる秘密結社でもあるのか?
マグロの皮が、その後どうなっているのか・・
是非、土曜スペシャルでやって欲しい!

マグロの皮焼き