
<アーチェリー>やった事ある?
洋弓の事だね。
観光地などに行くと、アーチェリー場がある。
手軽に初心者でも、出来る仕様になっている。
先日も、車を走らせていると、アーチェリー場が現れた。
迷わずハンドルを切り、とびこんだ。
ただし、今回は、ナカヒラ君が一緒だった。
なんでも、ナカヒラ君は、アーチェリーが
初体験だと言う。
1200円を払うと、イントラが手取り足取り教えてくれる。
15分もすると、
「後はお好きにどうぞ・・」
ズバンッ!
的に向けて弓を放つ。
横を見ると、ナカヒラ君の的には、
バラバラに弓が刺さっている。
てんでセンスが無さそうだ。
しめしめ・・ここはひとつ、アーチェリーの先輩として、
勝負を申し込むチャンスである。
まず、置いてあった風船を膨らませる。
的の所に行き、ピンでそれを止める。
直径
10センチの的だ。
「交互に射って、最初にあの風船を割った方が勝ちナ」
「ん、わかった!」
じゃ~んけんぽん。
ナカヒラ君が先行となった。
それぞれ、5本の弓を用意する。
《いざ、ウイリアムテルはどっちだ?》
それまで、大きな的にも、
まともに当たらないナカヒラ君。
果たして5本の弓で足りるでしょうか?
それとも、イシマルの一本目で、
勝負が終わるのでしょうか?
にやつく私を尻目に15m先の、
10cmの的に狙いを定める。
ギリギリと弓を絞る。
ズダン! パン!
二つの音が同時にした。
ヘッ・・・当たったの?
一発目で当たったの?
30分前にアーチェリー始めたばかりの人が、当てたの?
ゆっくりと、こちらに振り返るナカヒラ君。
口が耳まで開いている。
アレを、
満面の笑みと呼ぶのだろうか?
「ボクって、やっぱ天才だね!」
ううぅ~やられてしまった。
又々、
うぬぼれ天才を豪語する題材を与えてしまった。
5年は自慢し続けるアイテムを、与えてしまった。
「ほらほら、ボクを天才と呼んで!」
「うるさい!」

悪い子は絶対にマネしないように