
首都高速を走っていたと思って下さい。
っと、突然、
目の前に
パトカーが斜めに止まっていたのである。
急ブレーキを踏む。
パトカーから、制服警官が、パタパタと
私の車に、駆け寄ってくる。
(おいら、何かやったのだろうか?)
(スピードは出してないよナ)
(酒も飲んでないし、駐車もしてないしな)
(今は停車してるけど)
パタパタパタッ
「大変申しワケ御座いません、ただ今、皇后さまが、
お通りなされますので、しばし、お待ち下さい」
『はい!』
ついつい、大きな声で、返事をする。
そうか、そうか、
ただ、待つ。
そう云えば、以前、
この首都高速の中を海外の来賓の車が、走るってんで、
統制制御していた事があった。
恐らく、目の前で行われているのと同じく、
パトカーが車止めをしていたのだろう。
ところが、私のハイエースは、どういう訳か、
その統制から、漏れたのである。
はっと気付くと、旗をいっぱい立てた立派な車列の、
中ほどに紛れ込んでしまったのだ。
当時、私の乗っていたハイエースは、色が濃く、
警察車両に見えなくもない。
で、そのまま、白バイに囲まれながら、
数分間の大名行列に興じたのであった。
ちょっと、面白かった。
私を紛れ込ました事で、叱られた警察の方がいらしたら、
可哀そうだったな、ごめんね。