アナタは、今、パソコンの前にいますね。
ワープロも使っていますね。
このワープロってヤツの偉さに、私は今、気づいたのだ。
チャカチャカチャカ、
文字を打ち込む・・その文字が出てくる。
ココまでは、普通である。
チャカチャカ、ガチャッ、
文字を打ち間違える。
ところが、ワー君は、迷う事なく、
何がしかの文字を発表する。
意味なんかほっといて、
取り合えずの答えを出してくるのだ。
「え~とですねえ・・ちょっとお待ちを」
人間のように、決して待たせたりしない。
余分なローマ字が含まれていても、それなりの回答をしてくる。
試しに、キーボードを出鱈目に、コブシで捏ねてみよう。
《c江sl4mj費hz・んp4x儀n》
ほうら、漢字が3つも変換されている。
出鱈目の中にも、何とか意味を持たせたがっているのだ。
<待たせない>
<取り合えず応える>
お役所にお願いしたい要求を、立派にそなえている。
偉いナ。
感心していたのだが、今の出鱈目キーボード叩きで、
ふと思いついた。
コレは、ある職業が生まれるナ。
<キーボード占い>
お客に出鱈目にキーに触って貰い、
そこに生み出された文字から、アナタの運勢を占う。
「ほお~、<
ん>の文字が出ておりますナ、
これは、珍しい!
幸せの二度叩きと申しましてですナ、
最後の最後に、どんでん返しが、やってきて、
幸せを掴む吉兆ですゾ・・・」
ひょっとしたら、もう誰かやってるのかナ?
だまし廊下